和風三題
ASKS出版今回(1月)配本(予定)は、室内オーケストラ作品1曲と邦楽デュオ2作品の計3点。
《三つの水墨画》op.114は、京都府物産協会50周年(2013)委嘱作品として京都駅での記念式典で披露された室内オーケストラ作品。清盛の時代の京都を回想する「六波羅」、古都の空に静かに浮かぶ月を描いた「孤月」、通りの名前を歌う呪文のような童歌(…あねさんろっかくたこにしき…)のリズムによる「京童」…の3つの曲からなる。演奏時間は10分ほど。A4横組35ページ。録音はあるが残念ながら自家製盤(非売品)。
邦楽作品2曲の方は、どちらも2006年夏、邦楽作品集 《星夢の舞》に収録するため書き下ろしたもの。
《星幻譜》op.97は、笙と二十絃箏のデュオ。音取りに当たる〈序〉、緩やかな舞曲である〈破〉、そして幾分アップテンポの〈急〉…という3つの部分からなる15分ほどの作品。A4横組11ページ。
《風夢の舞》op.98の方は、尺八と二十絃箏のデュオ。風の舞1・朝凪・風色・風唄・風早・夕凪・風の舞2…という7つの部分からなる20分ほどの作品。A4横組み27ページ。
前者が「星の娘」、後者が「風の息子」という姉弟作。こちらはCD《星夢の舞》(CamerataTokyo)で聴ける。