Dorian Scan
自作スコアのPDF化作業最後の大物のひとつ〈Dorian〉op.9のスキャン&修復を始める。
1979年(36年前!)作の古い手書きスコアでA3判60ページ。コンクール(交響楽振興財団作曲賞)に応募するため清書(黒インクペン)してあるので、手書き譜としてはそこそこのクォリティ。しかも、入選止まりで戻ってきたのでオリジナル譜が手元にある(当時は簡単にコピーなど作れなかったので、コンクールなどに出せば、原譜はなくなってしまうのが普通だった)というなかなか良い状態での作業である。
押入れの中には、この曲を終楽章とする幻の〈交響曲第1番〉の草稿(こちらは鉛筆書き)もあるのだが、これはさすがに処分するしかないだろう。 ほかにも、尺八と室内オーケストラという編成だった頃の〈朱鷺によせる哀歌〉の初稿とか、コンクールに落ちまくっている頃書いた(当然演奏すらされていない)怪しげなオーケストラ曲が数曲、さらに「こんな曲書いたっけ?」と本人が首を傾げる謎の曲などなど70年代の血と汗と涙の残滓がまだいろいろ。
いずれも本人の目が黒いうち(?)にちゃんと処分しなければいけないのだが、昔のように「庭で密かに燃やす」…ということが出来ればともかく、手書きの草稿を「束ねて資源ゴミの日に出す」というのは…さすがにかなり抵抗があって悩ましい・(v_v)・