舘野泉さんとKENJI
東京オペラシティに舘野泉さんのコンサート「軌跡の左手」を聴きに行く。
昨年7月にベルリンで行われたリサイタルと同じプログラムでの凱旋公演で、光永浩一郎「サムライ」、coba「記憶樹」と並んで私の作品…NHK大河ドラマ「平清盛」より〈遊びをせんとや〉〈海鳴り〉も演奏された。
コンサートに呼ばれたのはもうひとつ、終演後の記者会見に立ち会うためで、舘野さんは「左手の文庫(左手ピアノの作品委嘱応援プロジェクト)」と今後の予定について、私は舘野さんのために書いている次の新作についてのお話をする。
新作は〈KENJI…宮澤賢治によせる〉という、左手ピアノに語り(柴田暦さん)とチェロが付いた作品。舘野泉さんの「次は銀河鉄道の夜をテーマにした作品を」という一言から始まった企画だが、もともと私も舘野さんも〈北欧〜シベリウス〜宮澤賢治〉で繋がっているので「いいですね〜」と即決。賢治の詩や童話(やまなし/宛名のない手紙/オホーツク挽歌/銀河鉄道の夜ほか)をコラージュした「語り物ミニオペラ」として構想を始めることになり、ただ今、鋭意作曲中。銀河鉄道のクライマックスでは、「セロのような声」の役で舘野さんにも弾き語ってもらう予定。初演は6月3日(東京オペラシティ)。
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