京都路地紀行1
最近、気が付くと京都に居る。どうやら仕事場の裏が鴨川横の路地に繋がっているようなのだ・・・(ということなら面白いのだが
ぶらぶらと京都の路地めぐり…まずは鴨川東岸の清水五条へ。
このあたりは、かつて「六波羅」と呼ばれ平家の屋敷が建ち並んでいた場所で、清盛の屋敷があったのは、川沿いの道から一筋入った宮川町・松原通・大和大路通に囲まれた…現在、和菓子の名月堂(写真右上)があるあたり(らしい)。
もちろん今はその頃の面影はないが、この宮川町界隈は、祇園・先斗町と並ぶ有名な花街で、粋な和服のお姉さんとすれ違う機会も多い(ただし、昼間から舞妓姿で歩いているのは100%観光客の扮装舞妓)。
ここから北へ足を伸ばし、商売繁盛のゑびす神社から建仁寺を抜けるとすぐ祇園である。
そして、四条大橋を渡ると四条河原町。ここに謎の小径があると聞いて覗いてみたくなったのだが、なるほど雑踏でごった返す交差点から一歩入ったところに人通りのない細道(裏寺町通り)があって、さらに細い「柳小路」(写真左下)というのが不思議な雰囲気をたたえている。観光客だらけの新京極から一筋入った路地なのだが、秘密の小路っぽくていい。
そのうち、暗くなってきたのでお馴染みの先斗町(右下)へ。ぶらぶら歩いて店を品定めしてから、新しく見つけた歌舞練場横の「とりうめ」という焼き鳥屋で一杯。「英薫」と「蒼空」を飲み比べ。ほろ酔い加減で高瀬川べりを歩き、路地を抜けるともう東京…(だといいのだが)。