京都路地紀行2
ぶらりと相国寺に寄る。承天閣美術館(左上)で「花鳥画展」をやっているというので鑑賞。こうして花と鳥そして動物にスポットを当てた絵ばかりを集めてみると、改めて日本人(特に公家や武士)の「鳥」という存在への距離感が伺えて興味深い。
近くに京菓子資料館(右上)というのを見付ける。雲龍で有名な俵屋吉富(右中)がやっている資料館だが、裏の室町通りの本店を見て「どこかで見た覚えが?」と思ったら、正月のNHKBSで見たオムニバスドラマ「京都人の密かな楽しみ」で主人公(常盤貴子)が若女将をやっている老舗和菓子屋なのだった。
その〈室町通り〉…という名前に惹かれて、そこから通りをひたすら南下してみる。京都御所の西側のこのあたりは〈上立売〉〈中立売〉〈下立売〉(だちうり・だちゅうり)という地名も面白く、香木(山田松)や、ちりめん山椒(こと路)の専門店があったり、富岡鉄斎の旧居跡(左中)があったり、再生された町屋(右下)があったり、神社にイノシシの首があったりして飽きない。
半日歩き倒してさすがに疲れたので、夕方、謎の路地を抜けて東京の仕事場に戻る。明日の京都は雪になるらしい。