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2015年4月27日 (月)

こどもの耳の向こうにある音楽

Pengこども向け音楽番組で使うオーケストラ曲の作曲と編曲?という不思議な相談を受ける。しかも、クラシック音楽をある程度聴いたことがある少年少女ではなく、まだ「音」が「音楽」になる以前の…リズムやメロディになる境目を感じている…こども…向けなのだそうだ。

確かに、こども(特に幼児)のように耳がプレーンな状態の時、音楽をどういう風に感じるのだろう?というのは長年の疑問のひとつである。
音楽教育を施されると「ドレミファ」とか「長調短調」あるいはどんな音でも楽音に聞こえてしまう「絶対音感」などを耳に仕込まれてしまうわけだが、そういう小賢しい?アプリをインストールされる以前、自然の音やノイズあるいはお父さんやお母さんの声といった「音声入力」だけで世界を感じていた頃、彼らはどんな音楽を夢見ていたのだろう?とよく思う。もちろん自分もそういう時代を経てきたはずなのだが、もはや昔過ぎて思い出すことも叶わないのだが。

そのせいか、最近は(FM番組でクラシック名曲の解説をしていながら)「ベートーヴェンもブラームスも聴いたことがないまっさらな耳に戻って、もう一度ベートヴェンやブラームスを聴いてみたい」ともよく思う。
ショスタコーヴィチが若い頃、確かブラームスの交響曲だかを「実はまだ聞いたことがありません」と先生に告白したところ、無知をなじられるどころか「いいなあ、キミたちは。これから沢山の素晴らしい音楽を知ることが出来るのだから」と羨ましがられたと言う。その先生の気持ち、今は良く分かる。

人間はパソコンのように、記憶や脳のOSを「リセット」したり「再インストール」したりは出来ない。年を取ると、モノを忘れるようになったりボケたりするのは、無知(無垢)の時代へ回帰したいという憧れの成せるわざなのかも知れない。

2015年4月25日 (土)

卒塔婆小町の3つのワルツ

Sotoba

昨年途中まで進めていながら、その後すっかり忘れていた「卒塔婆小町の3つのワルツ」op.115を楽譜にまとめ始める。

この曲は、三島由紀夫の近代能楽集「卒塔婆小町」と「葵の上」を根岸吉太郎監督でDVD化したもの(2013)の音楽で、クラリネット、チェロ、ピアノという小ぶりの編成の計10分弱の小品。

三島の「卒塔婆小町」は、能の題材を現代に翻案した戯曲集のひとつで、鹿鳴館の時代から生きている老婆であり少女でもある不思議な女性と詩人との怖くもミステリアスな物語。当然、舞踏会シーンを回想するところにワルツ(シュトラウスのワルツの暗〜い変形)が聞こえてくるのだが、それがなかなか気持ち悪くも気持ち良い出来に仕上がったので〈壱のワルツ〉〈弐のワルツ〉〈参のワルツ〉としてまとめることにした。

ただし、作業していると暗〜いワルツが頭の中でループし始めてちょっと怖いので、早く仕上げねば・・・。

2015年4月23日 (木)

CD舘野泉「サムライ/海鳴り」

Cdtateno15

舘野泉さんの新しいCD「サムライ/海鳴り」(Avex Classics:AVCL-25870)を聴く。

大河ドラマ「平清盛」のモチーフによる「遊びをせんとや」および「海鳴り」を収録(前者はドラマで流れた今様の旋律による変奏曲で「紀行三景(遊びを/友愛/夢詠み)」の第一曲。後者はドラマ終了後にコンサート用に書きおろした5分ほどの小品で、清盛のテーマと今様のテーマが交錯する幻想曲)。いずれもドラマで使ったサウンドトラックではなく左手ピアノのためのオリジナル作品である。

今回のアルバムには、光永浩一郎「サムライ」、梶谷修「祈り」、近藤浩平「海辺の雪」、シサスク「エイヴェレの星たち」、ゴドフスキー「エレジー」、マグヌッソン「アイルランドの風景」、三宅榛名「思い出せなかったこと」など、ここ数年で生まれた新しい左手のためのピアノ作品が並び、舘野さんの奇跡の指を介して美しい世界が紡がれている。

2015年4月22日 (水)

トッカータ@ラフマニノフの墓

Ogawa

6人の作曲家による連作《ラフマニノフの墓》が、イギリス・マンチェスターのBridge Water Hallで好評裏に初演されたそうで、小川典子さんと記念写真。

Rachr

プレリュード/フーガ/フォルラーヌ/リゴードン/メヌエット/トッカータの6曲からなり、私は最後のトッカータを担当。他の5人の作曲家は初演に駆けつけたらしく、行かなかったのは私だけ?

日本初演は10月31日(土)ミューザ川崎シンフォニーホール。楽譜→はMusic Haven@Londonより近日出版予定。

2015年4月21日 (火)

鳥・歌・夢

Score1504

スコアPDF化作業、今月は…
《鳥のシンフォニア》 op.107
《3つの異郷の歌》 op.89a
その邦楽器版 op.89b。
雅楽《夢寿歌(ゆめほぎうた)》 op.100 …の4作。

《鳥のシンフォニア》は、2009年に仙台ジュニア・オーケストラのために書いた(青少年のための管弦楽入門風の)小交響曲。〈プレリュード〉〈トッカータ〉〈ダーク・ステップス〉〈ノクターン〉〈アンセム〉の5つの楽章からなり、「若き鳥たちに」という副題がついている。青少年向けと言いながら、Bird Callで鳥を鳴かせたり、ジャズの即興のようなことをやらせたり、大河ドラマばりにオケを壮大に鳴らしたり、結構愉しんで書いた記憶がある。

《3つの異郷の歌》は、2004年にソプラノサックス(大城正司氏)とギターのために書いた8分ほどの小品。架空の民族音楽風の…Distant Song(遠歌)、Ancient Song(古歌)、Dance Song(踏歌)という短い3つの曲からなり、サックスのほかクラリネット、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラなどでも演奏可能。
邦楽アンサンブル作品「星夢の歌」op.89に追補3章「斗々(とと)」「浮流々(ふるる)」「旦多(たんた)」として編入され、さらに4人編成の邦楽器版(尺八、三味線、二十絃箏、打楽器)op.89b版にもなった「3つの異稿の曲」でもある・(^_^;・

そして《夢寿歌》は、2007年に伶楽舎の委嘱で書いた16人編成30分ほどの雅楽。1997年にも国立劇場の委嘱で〈鳥夢舞(とりゆめのまい)〉という曲を書いているので雅楽はこれが第2作目。夢舞(ゆめまい)、風戯(かぜそばえ)、早歌(はやうた)、静歌(しずうた)、舞人(まいうど)…という5つの章からなるシンフォニー仕立てで、記念すべき「op.100」だったので「寿歌(ほぎうた)」と題した(ような気がする)。ちなみに、この曲が縁で、伶楽舎には大河ドラマ「平清盛」の雅楽パートを演奏して貰っている。

2015年4月19日 (日)

生前遺品整理

ScoressこのところスコアのPDF化作業を進めながら、ひたすら押入れ&楽譜棚の整理の日々。現在、2LDKの仕事場のほとんど全てが楽譜や本やCDや資料で埋まっているので、少なくとも3畳一間くらいに収まるくらいのサイズにまで断捨離(と言うより生前遺品整理)するのが目標…

…などと数年前から言っているのだが、ちっとも減らない。うっかり棚を開けると、 むかし書いた楽譜や何かの資料や書きかけのスケッチや手紙やFAXの束や原稿の載った本やパンフレットやコンサートのプログラムなどなど、まぁ出て来るわ出て来るわ・(^◇^;)・「お前はピラミッドか!」と一人ツッコミを入れるくらいで、収拾が付かない。

これでも、今の部屋に引越す時に台所から風呂場まで積み上げられていたCDや本やガラクタ類の山をトラック一台分くらいは捨てたのだが、まだ8畳一部屋が丸々CD、6畳一部屋が本や印刷物で埋まっている。これはもう、未練がましく選別して何十%か処分したところで何も変わらないわけで、「全部捨てる」という踏ん切りをが付けるしか解決策はないのだろう。問題は、サテいつ「踏ん切る」かなのだが・・・

2015年4月15日 (水)

光風会展@国立新美術館

2015kc母が毎年出品している「光風会展」の初日を見に、六本木の国立新美術館へ。

広い会場の奥にある「工芸部門」なので毎年探すのが大変だが、今年もまた(少し小ぶりながら)88歳の作とは思えない摩訶不思議な天衣無縫の世界。お題は「目出度き日」。テーマは「丸・三角・四角」…なのだそうだ。

会期は4月15日(水)から27日(月)まで。時間は10時〜18時(21日(火)は休館日)
2015kd

2015年4月14日 (火)

田園のトォテテ テテテイ

BeethovenpNHK 502スタジオでFM「ブラボー!オーケストラ」5月分2本の収録。

5月10日(日)放送分は、ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」ほか。阪哲朗指揮東京フィル(第857回オーチャード定期より)
5月17日(日)放送分は、ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」より第1楽章(p:仲道郁代)、同:交響曲「ウェリントンの勝利」。飯守泰次郎指揮東京フィル(第62回午後のコンサートより)
          *

No6
ベートーヴェンの第六交響曲…と言えば、なぜか思い出すのが宮澤賢治の「セロ弾きのゴーシュ」。彼が所属する町のオーケストラ金星音楽団が練習していたのが(おそらく)この曲で、冒頭、楽長(指揮者)が練習途中「トォテテ テテテイ」の処でセロが遅れたのでやり直し!と叫ぶところから物語は始まる。

さて、これは何処の部分なのだろう?というのが昔から気になっているのだが、以前は、第1楽章冒頭のテーマ後半(上)や第3楽章の同じくテーマ後半(中)あたりを思い浮かべていた。しかし、「チェロが遅れる!」と指摘されていることを考えると(どちらもチェロでは弾いていないので)どうも違う。それに、その前後ではトランペットもクラリネットも鳴っているらしい(原典参照)ということになると…。

おそらく有力候補は、終楽章の26〜27小節あたり(下)だろうか。その直前25小節からトランペットが登場し、チェロ・ヴィオラ・ホルン・クラリネットによるテーマ斉奏になる。この部分後半が「トォテテ テテテイ」。当然チェロが遅れれば目立つし、楽長が「今の前の小節(つまり25小節め)から」と振り始めるのも納得できる。さらに「このへんは曲の心臓なんだ。それがこんなガサガサしたことで」という指摘も有り得そうだ。賢治サン、如何?

2015年4月13日 (月)

Machine トラブル

Sadmac昨日午後、突然仕事場のネット(WiFi)が繋がりにくくなり、夕方ついにオフラインになる。「コンピュータ、ネットなければタダの箱」…とはよく言ったもので、これには困った。

iPhoneのテザリングで凌ぎつつ、翌朝、電話会社(NTT)やプロバイダ(@Nifty)に電話して通信障害などがないかどうか聞いてみるも特になく、ルータや無線LANの設定などについて色々アドバイスを受ける(ちなみに両社ともトラブル相談の電話窓口の応対が丁寧で、ちょっと感心)。

結局あちこち再起動・再設定してみてようやく、WiFiの元締め〈AirMac〉のマシン・トラブルと判明。しばらく有線LANで凌ぎ、数日中に修理に持って行くことにして一件落着。(とは言え、処置でほぼ半日潰れてしまったわけで、仕事がひと段落した時で本当に良かった…)

パソコン&ネットは常に二重三重の安全対策&バックアップ(機械もデータも回線も) が必須!と改めて感じた春のトラブル。(同じように、人生にも二重三重の安全対策&バックアップが出来ればいいのだが…そうは行かないのがつらいところ)

2015年4月11日 (土)

13年分の古い写真

Photos京都に行っている間にMacのOSが10.10.3になり、写真の管理アプリ〈iPhoto〉が〈写真(Photos)〉になった。

そこで改めて写真を整理していてちょっと驚いたのは、13年ほど前!から現在に至るまでの1万数千枚のデータが、全て年月順(しかも撮影場所Data付)にきれいにリストアップされるようになっていたこと。

なぜ13年前(2002年5月)から?と首をひねったが、どうやら最初にデジタルカメラを買って写した写真が1枚目だと分かった。要するにiCloudで繋がっているデバイス(MacPro,MacBook,iPad,iPhone)の中の「撮影年月日・時間・撮影場所」が〈情報〉として残っている画像データを全てかき集めて並べているものらしい。

おかげで13年分の写真を回顧し「これは便利!」と感動しつつも…中には「消したはずのモノ」まであるので、これは流出したらシャレにならない…という恐怖も少し。そのうち「写したはずのないモノ」まで見られるようになったら…これはもう凄いことになる(かも知れない)。

2015年4月 9日 (木)

京都のをどり

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京都に通い詰めながら実を言うと一度も見たことがなかった春の風物詩〈都をどり〉に行ってみた。

さすがに一人では恥ずかしいので(最近娘さんが京都の大学に合格して通うことになった)ピアニストの河村サンを呼んで、舞妓さんにお茶を点てて貰う二階席で鑑賞。「♪都をどりはァ〜」という甲高い歌声とコンコンチキチンという鉦のリズムが独特で、次から次へと色々な情景が繰り出す1時間を冥土の土産に堪能するも、音楽的には…舞妓ヘテロフォニーというか…かなり摩訶不思議な世界。

終わって外に出ると祇園花見小路は人の波。外人さん率かなり高し。…と言っても、こちらも(京都から見れば)いつまでたっても「おのぼりさん」なのであまり変わらない。

結局、昼は祇園白川のCOMFORでイタリアン、歌舞練場では抹茶に和菓子、そのあと円山公園横の長楽館で紅茶、夜は木屋町(佳久翠江)で和食&日本酒、その後BARでウォッカ…と和洋ランダム&シャッフル状態な京の一日。

サテ、 これで桜も見納めか。

2015年4月 8日 (水)

京都の桜

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ひと仕事終えたので、また仕事場の裏の路地を抜けてぶらりと京都へ。ちょっと肌寒いながらひさしぶりのいい天気で、遅い桜があちこち花盛り。やはり桜は青空がよく似合う。

鴨川を渡って琵琶湖疎水をそぞろ歩き、平安神宮の神苑をぐるりとひと回り。水面に映る桜が美しい。そのあと一之舩入の隠れ家カフェで一休み。

そして夜は先斗町で焼き鳥を肴に一杯。「次はどこで飲もうか」と思案しつつ先斗町や祇園界隈をぶらついている時ほどシアワセな瞬間はちょっとない(などと言い始めると気分はほぼボケ老人)

2015年4月 6日 (月)

夢★夢エンジン

YumeengineTBSラジオ〈夢★夢エンジン〉にゲスト出演(収録)。

科学者や研究者など理系のゲストを呼んで話を聞く深夜放送のサイエンス・トーク番組で、最近、調性に関する本(調性で読み解くクラシック)を出したので、「音楽を科学する」という視点からお話することに。

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聴き手はパーソナリティ:松尾貴史、アシスタント:加藤シルビアの両氏。松尾さんはオカルト懐疑派の理性派タレントとして有名だが、加藤さんの方も理学部物理学科卒という科学女子。以前、佐倉統さんとお話ししたときもそうだったのだが、こういう理系の同じ血を感じる人と話すと饒舌になるようで、MacBookにはいった色々な音源を聴きながら、長調短調から四季や方角を表す様々な旋法さらに人類数十万年のリズム・メロディ・ハーモニーの歴史にまで話は止めどなく広がってしまった……がどこまで放送されるかは不明。

放送は5月9日(土)夜24:30から30分@TBSラジオ(954kHz)の予定。

2015年4月 5日 (日)

KENJI…宮澤賢治によせる

Kenjia舘野泉さんのために書いていた…左手ピアノ、語り、チェロという編成の8章からなる作品〈KENJI…宮澤賢治によせる〉ようやく脱稿。

声は付いているが歌う作品(歌曲)ではなく、セリフとのバランスとしては「ピーターと狼」に近いが、音楽劇…というほど筋書きはなく、語られるのは現代詩(もちろん宮澤賢治)ながら 「月に憑かれたピエロ」のように現代風ではない。むかし声楽の丹羽勝海さんとやっていた「モノドラマ」シリーズの姉妹作(実際、ベースは20年ほど前に書いたモノドラマ用台本)といった処だろうか。

賢治のことばは、冷たく理知的な科学者の視点があるかと思えば、そのすぐ裏で純情な感傷の世界にも振れる。なので、音楽もロマンティックからモダンへそして無調からセンチメンタルへとゆらゆらと揺れる。

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ただし、今回は賢治の死生観に関わる幾つかの「こわい」ことばや、「亡き妹」という共体験(賢治も私も妹を病気で亡くしている)への共振が加わり、かなりセンチメンタルな方の世界に深入りしてしまった気がしないでもない。

初演は、6月3日(水)東京オペラシティ〈舘野泉リサイタル〉。演奏は、ピアノ:舘野泉さん、語り:柴田暦さん、チェロ:多井智紀さん。舘野さんも…弾き語る予定。

2015年4月 3日 (金)

浅草の桜

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東京のお花見ラストチャンスということで、ふらっと浅草に出かける。

曇り空でいまいち鮮やかさに欠けるが、桜は桜。

サテ、あと何回見られるだろう……というのは「年寄りがよく言うセリフ」と笑ってきたが、だんだん実感として迫ってくる。困ったものだ。

2015年4月 2日 (木)

ラフマニノフの墓

Rachイギリスからの委嘱で書いていた短いトッカータが、6人の作曲家による組曲「ラフマニノフの墓(Le tombeau de Rachmaninov)」として早速出版されるそうだ。 (Music Haven, London)

曲目は……
Stephen Hough「Prelude」,
Alan Mills「Fugue」,
Peter Fribbins「Forlane」,
James F.Brown「Rigaudon」,
Cecilia McDowall「Menuet」
そして私の「Toccata」の全6曲。

この曲は、ラヴェルが作曲家クープランの古典の香りを称えて書いた作品に因んで、ラフマニノフのロマンの香りを称える現代版「クープランの墓」…というコンセプトで6人の作曲家に委嘱したもの。(なので各曲のタイトルもラヴェルを踏襲している)。

ちなみに原曲は、それぞれの曲が第一次大戦で亡くなったラヴェルの友人知人たちの記憶に捧げられている。そこで今回も「知人友人あるいは紛争や悲劇的な状況で亡くなった誰か」の追悼(In memoriam)が付記されるとのことで、私の曲は、作曲中にシリアで亡くなったジャーナリスト後藤健二さんと彼の目に映った子供たちの瞳の輝きに捧げることにした。(つまり、図らずも二人のKenjiさんに関わる曲が同時進行したわけで、不思議な因縁を感じる)

今月19日、小川典子さんの演奏でマンチェスターのブリッジウォーターホール(ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」をイギリス初演した場所)にて初演の予定。

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