鳥・歌・夢
スコアPDF化作業、今月は…
《鳥のシンフォニア》 op.107
《3つの異郷の歌》 op.89a
その邦楽器版 op.89b。
雅楽《夢寿歌(ゆめほぎうた)》 op.100 …の4作。
《鳥のシンフォニア》は、2009年に仙台ジュニア・オーケストラのために書いた(青少年のための管弦楽入門風の)小交響曲。〈プレリュード〉〈トッカータ〉〈ダーク・ステップス〉〈ノクターン〉〈アンセム〉の5つの楽章からなり、「若き鳥たちに」という副題がついている。青少年向けと言いながら、Bird Callで鳥を鳴かせたり、ジャズの即興のようなことをやらせたり、大河ドラマばりにオケを壮大に鳴らしたり、結構愉しんで書いた記憶がある。
《3つの異郷の歌》は、2004年にソプラノサックス(大城正司氏)とギターのために書いた8分ほどの小品。架空の民族音楽風の…Distant Song(遠歌)、Ancient Song(古歌)、Dance Song(踏歌)という短い3つの曲からなり、サックスのほかクラリネット、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラなどでも演奏可能。
邦楽アンサンブル作品「星夢の歌」op.89に追補3章「斗々(とと)」「浮流々(ふるる)」「旦多(たんた)」として編入され、さらに4人編成の邦楽器版(尺八、三味線、二十絃箏、打楽器)op.89b版にもなった「3つの異稿の曲」でもある・(^_^;・
そして《夢寿歌》は、2007年に伶楽舎の委嘱で書いた16人編成30分ほどの雅楽。1997年にも国立劇場の委嘱で〈鳥夢舞(とりゆめのまい)〉という曲を書いているので雅楽はこれが第2作目。夢舞(ゆめまい)、風戯(かぜそばえ)、早歌(はやうた)、静歌(しずうた)、舞人(まいうど)…という5つの章からなるシンフォニー仕立てで、記念すべき「op.100」だったので「寿歌(ほぎうた)」と題した(ような気がする)。ちなみに、この曲が縁で、伶楽舎には大河ドラマ「平清盛」の雅楽パートを演奏して貰っている。
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