ラフマニノフの墓
イギリスからの委嘱で書いていた短いトッカータが、6人の作曲家による組曲「ラフマニノフの墓(Le tombeau de Rachmaninov)」として早速出版されるそうだ。 (Music Haven, London)
曲目は……
Stephen Hough「Prelude」,
Alan Mills「Fugue」,
Peter Fribbins「Forlane」,
James F.Brown「Rigaudon」,
Cecilia McDowall「Menuet」
そして私の「Toccata」の全6曲。
この曲は、ラヴェルが作曲家クープランの古典の香りを称えて書いた作品に因んで、ラフマニノフのロマンの香りを称える現代版「クープランの墓」…というコンセプトで6人の作曲家に委嘱したもの。(なので各曲のタイトルもラヴェルを踏襲している)。
ちなみに原曲は、それぞれの曲が第一次大戦で亡くなったラヴェルの友人知人たちの記憶に捧げられている。そこで今回も「知人友人あるいは紛争や悲劇的な状況で亡くなった誰か」の追悼(In memoriam)が付記されるとのことで、私の曲は、作曲中にシリアで亡くなったジャーナリスト後藤健二さんと彼の目に映った子供たちの瞳の輝きに捧げることにした。(つまり、図らずも二人のKenjiさんに関わる曲が同時進行したわけで、不思議な因縁を感じる)
今月19日、小川典子さんの演奏でマンチェスターのブリッジウォーターホール(ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」をイギリス初演した場所)にて初演の予定。
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