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2015年5月 1日 (金)

緑のワルツ

Green15_4

5月になって木々の緑を見ると「緑のワルツ」が頭の中でくるくると鳴り始める。

私の曲には何故か昔からワルツがらみが多い。ふと思い付くメロディが(変拍子以外は)割合3拍子なのだ。現代音楽の時代に現代音楽の先生からは「なんでまたワルツなの?」とよく皮肉られたものだが、起源は良く分からない。

ただ、大河ドラマの音楽をやっているとき、3拍子こそは「平和の音楽」となんじゃないか?とふと思い付いた。2拍子4拍子はイチニ・イチニと前進する「戦さ」の音楽だが、3拍子だとイチニサン・イチニサンでくるくる回って前進できない「非戦」の音楽になる。そこで今様「遊びをせんとや」は武士に対抗する非戦の象徴として(平安時代当時はおそらく有り得なかっただろうけれど)敢えて3拍子で作ってみた。

…のだが、意地の悪い作曲家から「西欧の3拍子はギャロップ(馬の駆け足…パカラッ・パカラッで3拍子)が起源だから、立派に戦争できるリズムだよ」と言われて、また分からなくなってしまった。スウィングの3連符も含め「(2拍子や4拍子でない) 奇数リズム」は直進せず「回る」「揺れる」気がしていたのだが。

Round_2 ちなみに、ウィンナワルツは実は円周率にちなんだ「3.14拍子」で、余った「 .14」のところでドレスをヒラッとさせる…という話を(本当かどうかは定かでない怪しい学説として)聞いたことがある。ということは、くるくる回って戦争できないワルツにするには「.14拍子」の研究こそが要なのかも知れない(ような気がしないでもない)。

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