シベリウス生誕150年記念番組
ピアニストの舘野泉さんとNHK−FMのシベリウス生誕150年記念番組の収録。
全3回(各2時間)に分けて、1.初期の国民楽派的シベリウス(フィンランディアから交響曲第2番まで)、2.中期の古典回帰的シベリウス(ヴァイオリン協奏曲から交響曲第4番まで)、3.後期の汎宇宙的シベリウス(交響曲第6番そしてタピオラまで)…とシベリウスの生涯と音楽を俯瞰。ピアノ曲や歌曲から初期の習作、舘野さんも私も初耳の秘曲なども交えて送るシベリウス尽くしの3日間。
日本はイギリス・アメリカなどと並んでシベリウス好きの国に数えられるが、そのきっかけはやはり渡邊暁雄さん(日本フィル初代常任指揮者。お母様がフィンランド人。シベリウス交響曲全集を世界初のステレオ録音デジタル録音で2度残している。日本シベリウス協会初代会長)の存在だろう。最初の全集盤が1962年、そして65年の生誕100年の後、67年に菅野浩和さんによる「シベリウス〜生涯と作品」(音楽之友社)が出て、68年にはカラヤンによる後期交響曲(第4・5・6・7番&タピオラ)が揃い、70年代には舘野泉さんによるピアノ曲&歌曲録音。この怒濤の攻勢で日本(そして私の頭の中)にシベリウスが根付いた(ような気がする)。
舘野さんの語るご自身のピアノ歴やアイノラそして歌曲にまつわる話、第6番と銀河鉄道にまつわる話、二人揃ってなぜシベリウスにはまったかなどなど色々な話題で盛り上がった6時間。
放送はちょっと先の8月10日(月),11日(火),12日(水)16:00〜18:00の3日間 。真夏に聴くシベリウスも乙なモノかと・・・
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