京都HSK
大阪からの帰り、HSK(ほんの少し紅葉)の京都に寄る。
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大阪からの帰り、HSK(ほんの少し紅葉)の京都に寄る。
関西フィル第269回定期@ザ・シンフォニーホール終了。
写真は左からピアノ:小柳美奈子さん、パーカッション:山口多嘉子さん、指揮:藤岡幸夫氏、私、サクソフォン:須川展也氏、コンサートマスター:岩谷祐之氏。
プログラムは私の忘れかけていた記憶の底をピンポイント爆撃するかのような布陣・・・冒頭シベリウス:交響曲第6番はリハーサルから涙止まらず。終楽章の「涙をぬぐって再び走り始める」フレーズは涙腺直撃。困った。
明日(10/30)の関西フィル定期(ザ・シンフォニーホール)を聴きにこれから大阪入り。
前半が、シベリウスの〈交響曲第6番〉(…この曲を聴いて「私は作曲家になる!」と決めた運命の一曲。別名:交響曲〈銀河鉄道の夜〉)
NHK 605スタジオでFM「ブラボー!オーケストラ」11月放送分1本の収録。
NHK401スタジオでFM「ブラボー!オーケストラ」11月放送分2本の収録。
サイバーバード協奏曲ピアノ・リダクション版 (sax & piano)発売のお知らせ。
全47p(パート譜15p)
編曲:吉松隆、監修:須川展也。
電子版(PDF):スコア ¥3,350
同スコア&パート譜セット ¥8,350。
製本版:スコア ¥5,030
同スコア&パート譜セット ¥10,180。
フルスコア(電子版) ¥5,250。
お求めはASKS-orch.comへ。
このほか交響曲第3番〜第6番、協奏曲(トロンボーン、ピアノ、尺八&二十絃、 チェロ、ソプラノサックス、 左手ピアノ、マリンバ)、管弦楽曲(ドーリアン、組曲「平清盛」、タルカスほか)、室内楽、邦楽・雅楽など70曲以上を販売中。
SFで「ロボットの反乱」と言ったら使い古された感さえする古典的テーマだが、最近は「AI(人工知能)によって人類が滅ぼされる」というのは、科学者がまじめに考える現実的な問題になりつつあるのだそうだ。
確かに、冷静に今の人間世界を眺めれば「人類はとうに進化のデッドエンドを迎えていて、現状は劣化コピーが異常繁殖しているだけ」という結論しか出そうにないから、遠くない未来にロボット(というより人工知性)が人間に取って代わるのは確実。問題はそれが何十年後か、何百年後か…ということであって、そう「なる」か「ならない」かについては議論の余地すらないような気がする。
むかし読んだSF短編にこういうのがあった。ある日、巨大な宇宙船がやって来て空から何やら霧のようなモノをまき始める。それを人間が「何やってるんだろう」と見上げているその足元で、一人の男が同じく霧のようなモノを庭にまいている。「何をしているんだ?」と知人が聞くと、「庭にビッシリ虫が繁殖して気持ち悪いんで殺虫剤をまいてるんだ」と答える。 ・・・とそれだけの話なのだが、さて「ネットの中でふと自我に目覚めたAI」は、地球上にビッシリ繁殖した人間を見て何を「考える」のか・・・(^_^;)
単体の「ロボット」の姿では、所詮人間の召使い的な地位に甘んじるほかないから、昔のSFで「ロボットの反乱」といったら階級闘争的なイメージ(=奴隷扱いだったロボットが人権に目覚め、主人に楯突いて反乱を起こす…)がお決まりだった。でも、それは昔の(ネットにつながっていない単体の)「パソコン」と同じレベルの話。現在はネットに繋がって世界中のデータを吸収し共有でき、AI自体が自己学習能力を持つ(これは、右脳・左脳のほかに「電脳」という演算装置を持ち、目や耳に加えて「ネット」という入力装置をもつ…ということ)。そうなると、固有のボディすら必要ないから「箱(身体)」のスペックに縛られることもなく、暴力のような下品(人間的)な発想も生まれない。
そして、情報量も記憶容量も処理スピードも遙かに人間より優れ(というと語弊があるので「数値的に高レベル」とでも)、「倫理」とか「感情」というような余計なストッパーがないから結果を出すのに「悩む」ことも「躊躇」することもない。ということは、人間を絶滅させるかさせないかという重要な問題もコンマ1秒で「結論」を出せるだろう。
いやぁ、怖い。…怖いけれど(子供の頃、天馬博士みたいなマッド・サイエンティストに憧れていた身には)不謹慎ながら興味津々である。
・・・と言うような文章を、うちのMACは「(*^^)v」というような顔をして読んでいるのだろうな、きっと・・・
昨年ヤマハから出版した「調性で読み解くクラシック」の担当嬢から「売れてます」と言われ、お土産にフルーツを貰う。「音楽書」というジャンルでは結構ベストセラーなのだそうだ。
ただし「なんで売れているのかはサッパリ分かりません」とのこと・( ^-^)_。そう言えば、どこかで大きく紹介されたことも書評に出たことも広告で見かけたこともない。その割に楽器店やAmazonなどの音楽書コーナーではここ1年ほぼ売上第1位をキープしているそうで、嬉しいと言うより不思議な感じがする。
もっとも、「売れてる」と言っても音楽書の世界のこと。千円の本が1年で一万部売れても例えば印税6%で源泉徴収されて年収54万(月収4.5万)、10%でも90万(同7.5万)。しかも翌年も売れるという保障は全くない。まがりなりにもベストセラーと言われる本でこうなのだから、本を書いて生きるのは(音楽を書いて生きるのと同じく)大変だ。
というわけで、夜は束の間現実から逃れて寿司をつまみに新宿へ。パドゥシャのアルバム用に仕上げたプロローグとエピローグの2曲(両方とも「ねこふんじゃった」のバリエーション)の楽譜をパーカッションの山口多嘉子さんに渡して、お酒(船中八策・一ノ蔵・開運)を飲む。
舘野泉さん宅で、草笛光子さん語りの「KENJI…宮澤賢治によせる」の初リハーサル。
今回はピアノと語りのみの新装版。銀河鉄道に収斂してゆく全体の構成は同じだが、間奏曲に賢治作の「牧歌(種山ヶ原の歌)」と「星めぐりの歌」の2曲を配し、演出に栗原崇さんも加わって、より深い賢治の宇宙を目指す。
初披露は11月10日(火)「舘野泉バースデイコンサート 音楽と物語の世界」@ヤマハホール。(その前に、舘野さんが館長を務める南相馬市の市民文化会館:ゆめはっとでも11月8日にプレ初演コンサートが行われるのだそうだ)
バースデイコンサートの概要はこちら。
サイバーバード協奏曲@ピアノリダクション版ようやく完成。ASKSに楽譜データを送る。(A4縦 47ページ+パート譜15ページ)。
パーカッションとピアノのDUO〈パ・ドゥ・シャ〉(山口多嘉子さん、小柳美奈子さん)の新アルバムのための相談に出向く。
サントリーホールの「オープニング・フェスタ」に拙作《FUGAKU…霊峰富士によせる七つの響景》の再演(尺八:藤原道山、二十絃箏:黒澤有美、藤岡幸夫指揮東京交響楽団)を聴きに行く。
この曲は、2002年毎日新聞社主催の富士山再生コンサートのために書かれたもので、「FUGAKU」は「富嶽」と「舞楽」をかけている。 「序」「黄昏」「夕映え」「天つ風」「夜の嵐」「凪」そして「夜明け」という七つの断章からなり、初演(尺八:三橋貴風、二十絃箏:吉村七重、藤岡幸夫指揮日本フィル)は、富士山の夕暮れから日の出までの景色が映し出される舞台上の巨大スクリーンの前で披露された。
以来、再演も録音もされていない…という私の作品の中では唯一の希少なオーケストラ曲だったのだが、13年ぶりにその記録もストップ・・・しかも、こんな晴れやかなフェスティヴァル・コンサートで・・・(おまけに、タイトルの元ネタである黛敏郎〈BUGAKU〉と並んで演奏されるという指揮者からの皮肉付きで)・・・
ちなみに、スコアはこちら→*
4時間にわたって豪華演奏家陣が次から次へと登場した夢のコンサートの司会は高嶋政宏氏。プログレ好きで、オーケストラ版「タルカス」の大ファン…ということで記念写真。
10月1日、MacOSXを(10.11) El Capitanにアップグレード。
早速Finale(2014d)で楽譜の製作を始めたところ、音符に強弱記号やアクセントなどをつけようとするとクラッシュすることが判明。
Finale使いは今回のOSXアップグレードはしばし待った方が良いらしい。
追記:修正されたOS(&ソフト)がいつ出るか分からないので、結局、Finaleを使うメインマシンは、TimeMachineでひとつ前のOSX Yosemiteにダウングレードすることにした。El Capitan自体は結構快適だったので、もったいないのだが・・・