アニメとオーケストラ
NHK 605スタジオでFM「ブラボー!オーケストラ」11月放送分1本の収録。
今回はちょっと珍しい趣向で、アニメとコラボしたオーケストラ・コンサート《アニ・オケ!クラシック》(2015年10月16日NHKホールで収録)から・・・
・ブラームス:交響曲第1番(第1楽章)→アニメ「デビルマン」(1972/3)最終回変身シーンで使用。
・ジャングル大帝のテーマ(曲:冨田勲)→手塚治虫のアニメ(1965/6)のための壮大なオープニングテーマ曲。
・残酷な天使のテーゼ(詞:及川眠子、曲:佐藤英俊)→「新世紀エヴァンゲリオン」(1995/6)の主題曲。オーケストラ編曲:萩森英明。
・ヘンデル「ハレルヤ・コーラス」。→「エヴァンゲリオン」でベートーヴェンの第九と共に印象的に使われた一曲。
・創聖のアクエリオン(詞:岩里祐穂、曲:菅野よう子)。同名アニメ(2005)の主題曲。オーケストラ編曲:三宅一徳。
・ラヴェル「ボレロ」→アニメ「銀河英雄伝説」(1988)の大海戦シーンで使われた曲。
…というジャンル超えのプログラム。
放送は11月1日(日)19:20〜20:20@NHK-FM。
国産初の連続アニメ「鉄腕アトム」(1963)からリアルタイムで見てきた「アニメおたく第一世代」としてはなかなか嬉しい企画。私自身、リメイク版「鉄腕アトム ASTRO BOY」の音楽をフルオケで書いてしまったくらいだし、(2001年宇宙の旅やスターウォーズの例もあるように)SFやファンタジー系の壮大な世界観にオーケストラ・サウンドは結構合う(ような気がする)。
むかしの作曲家は「オペラ」(近代では「映画」)で「食べられる作家」にのし上がっていったが、現代ではアニメ(そしてゲーム)がそれに当たるのかも知れない。必死で見て聞いてくれる人がいて、お金が動き、人が動き、アイデアを絞り出し、才能と情熱を燃焼させる。本気の「娯楽」は怠惰な「芸術」の何倍も濃い。
*
夜は〈クラシック音楽大事典〉の出版祝いを兼ねて、三軒茶屋でミニ飲み会。現代音楽の懐かしい話(60年代頃までの現代音楽は、それはもう面白かったのだ)に花が咲く 。
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