ネコのみぞ知る
昨年ヤマハから出版した「調性で読み解くクラシック」の担当嬢から「売れてます」と言われ、お土産にフルーツを貰う。「音楽書」というジャンルでは結構ベストセラーなのだそうだ。
ただし「なんで売れているのかはサッパリ分かりません」とのこと・( ^-^)_。そう言えば、どこかで大きく紹介されたことも書評に出たことも広告で見かけたこともない。その割に楽器店やAmazonなどの音楽書コーナーではここ1年ほぼ売上第1位をキープしているそうで、嬉しいと言うより不思議な感じがする。
もっとも、「売れてる」と言っても音楽書の世界のこと。千円の本が1年で一万部売れても例えば印税6%で源泉徴収されて年収54万(月収4.5万)、10%でも90万(同7.5万)。しかも翌年も売れるという保障は全くない。まがりなりにもベストセラーと言われる本でこうなのだから、本を書いて生きるのは(音楽を書いて生きるのと同じく)大変だ。
というわけで、夜は束の間現実から逃れて寿司をつまみに新宿へ。パドゥシャのアルバム用に仕上げたプロローグとエピローグの2曲(両方とも「ねこふんじゃった」のバリエーション)の楽譜をパーカッションの山口多嘉子さんに渡して、お酒(船中八策・一ノ蔵・開運)を飲む。