調性と音楽と殺人事件と
「調性で読み解くクラシック」の販売促進?を兼ねた取材を受ける。
「調性」…というと難しそうだが、普通の人でも「調子がいい・悪い」「調子が狂う」などと言うから、人間にとって「調」は身近なモノだ。
そして、人によって乗りやすい「調子」があるように、楽器や曲によって鳴りやすい「調」がある。クラシック音楽にはそれが顕著で、曲そのものの名前に「ハ長調」とか「嬰ト短調」とか付いているほどなのだが、それはナゼ?…というのを色々な方向(…音楽的・科学的・歴史的)から突いてみたのがこの本。
ちなみに(一般には固く信じられている)「長調=楽しい」「短調=悲しい」という感覚は、西洋キリスト教音楽に騙されている(日本人にとっては短調の方が調子がいい)のであり、その証拠に「♪きょうは楽しい雛祭り」という歌は短調ではないか!(…と誰かに説明したらすごくウケたことがある)。
それはともかく、人を楽しませたり悲しませたり出来るなら、人を殺す「調」だってあるんじゃないか…という妄想から、例えば「嬰へ短調殺人事件」なんていうお話も出来るような・・・(「Siの音は死を呼ぶ(英語だとDeath Noteだ)」とか…「ABC(ラシド)殺人事件」とか…)気がしないでもない。