手書きの復活
80年代後半からもっぱら原稿書きがワープロ入力になり、00年代からは楽譜書きまで全面的にパソコン入力・・・と、どんどん「手書き」の世界から遠ざかっていたのだが、iPad proとApple Pencilを使うようになって、ひさしぶりに自分の中で手書きが戻って来た。
もちろん「紙」と「ペン(鉛筆)」ではなく、タブレット端末にスタイラスペンという組み合わせだが、子供の頃、始めて画用紙にクレヨン…とか半紙に毛筆…とかノートにシャープペン…とかを手にした時の楽しくも「懐かしい」感覚が蘇った気分(…とまで言ったら大げさか)。
この技術がこれからどういう方向に進化するのか楽しみだが、既に(iPhone付属のSiriのように)音声もかなりのレベルで認識できるのだから、コンピュータが手書き文字も活字も図版も写真も楽譜も音声もすべて等しく読み込め認識できるようになる未来もすぐそこなのだろう。
その先にあるシンギュラリティ(技術的特異点:人工知能が人間の能力を超える瞬間。2045年頃と予想されている)までは生きていられそうもないが、人間と同じレベルになったコンピュータには(音楽について、人間について)是非訊いてみたいことが色々ある。
むかしのSFに、そんな特異点を超えて「超知能」となったコンピュータに質問をする話があったが、これは誰しも訊いてみたい事の王道だろう。
その問いは、「神はいますか?」。
そしてその答えは、「YES。ここに」。
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