祈りと希望
銀座のヤマハホールに田部京子ピアノ・リサイタル ピアニッシモ〜祈りと希望〜を聴きに行く。
アヴェマリア(カッチーニ)で始まり、アヴェマリア(シューベルト)で閉じる3.11に捧げるコンサート。前半はプレイアデス〜シベリウス〜グリーグ〜ドビュッシーと抒情的な小品を優しく紡ぎ、後半はブラームス(主題と変奏)〜ベートーヴェン(ソナタ第31番)をじっくり聴かせる。
白眉はやはり最後のベートーヴェンで、回顧と諦めと希望の狭間を揺れる老巨匠の心情がひたひたと胸に迫る名演。彼女はデビュー時から(なぜか)作曲家晩年の作品(シューベルト、ブラームス、ベートーヴェン)が得意で、背中に哀愁を背負う男の心の奥を(不思議な天女のような眼差しで)描ききる。
アンコールの最後は(3.11の追悼の意もこめ)照明を落として「アヴェマリア(シューベルト)」。微かな照明がピアノに反射して壁にマリア像のような光の像が浮かび、音楽と相まって思わず目頭が熱くなった。
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