夢あわせ夢たがえ
この7月に久しぶりに再演されることになった「夢あわせ夢たがえ」の楽譜を整備する。
手書き時代(1998)の曲で、しかも邦楽器(二十絃箏)と洋楽器(クラリネット、ヴァイオリン、チェロ)という摩訶不思議な組み合わせ。当然ながらちょっとパソコン入力できないタイプの楽譜なうえ、大元の原譜がなくてコピーの薄いコピーしかなく、復元にひと苦労する。
元々はウィーンのクラリネットTRIOのメンバーと二十絃箏の吉村七重さんの箏との共演のために書いた作品で、ウィーン風B♭管クラリネットの美しい音色に引きずられて、およそ邦楽器には不向きな〈変ロ長調〉で書いてしまったのだが…(この編成で変ロ長調と来たら、Mozartしか思い浮かばない!)、これがまさかの夢見るような美音の世界を生むことに。
ちなみに、この和洋折衷カルテット版(これがオリジナル)のほか、邦楽器のみのアンサンブル版、二十絃と室内管弦楽による協奏曲版が存在する。個人的にもお気に入りの一曲である。
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