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2016年4月

2016年4月30日 (土)

続Evmelia音楽祭

Evmelia音楽祭でのヨシマツ特集3日目〈Composing like a Bird〉と題されたアテネの美術館でのコンサートから。

クラシック名曲メドレー
2つの聖歌(カッチーニ&シューベルト)
4つの小さな夢の歌
組曲「平清盛」(テーマ/遊びをせんとや/夢詠み/桜の下/友愛/勇み歌/決意)
ファジーバードソナタ
融けてゆく夢
アトムハーツクラブトリオ第1番
アンコール(同第2番より)

左手ピアノで2つのアヴェマリアを情感豊かに演奏しているのは、瀬川泰代さん。広島の「平清盛」コンサートでお会いしたことのある若いピアニストで、別の日のコンサートでは「タピオラ幻景」も弾いて下さったらしい。ピアノ独奏版組曲「平清盛」の演奏は、大城英明さん。出版社が編纂したもので私も初めて聴くが、東洋の情緒をしっとり歌い上げる感性はさすが。

そして、最後のDUOとTRIOでピアノを弾いてるのが、音楽祭のディレクターであるマストロヤンニさん。Chandosで出した最初のアルバム《Symphony No.2》を聴いて私の音楽に興味を持って下さったそうで、今回ギリシャで計3日にわたって私の作品特集コンサートを開いたり、そのタイトルを日本語でしか出版されていない自伝「作曲は鳥の如く」から取って《Composing like a Bird》と題したり、かなり入れ込んで(?)下さっていることが伝わってきて嬉しいと共に深く感謝。

2016年4月26日 (火)

Evmelia音楽祭

Cf2fxspwcaa68pv先週(4月15日〜22日)ギリシャで行われたEvmelia音楽祭の様子がYouTubeにアップされていた。

地球の裏側の(結局伺えなかった)音楽祭での演奏が、一週間もせずに東京の自宅で見られる…というのは,何とも面白い時代になったものだと(何を今さらだが)感心。長生きはするものだ。

動画は、2日間(4/21-22)行われた私の作品集コンサートの第一日目前半(らしい)。冒頭に日本から送った動画メッセージが上映された後、優しき玩具(フルートとギター)、メタルスネイル組曲(ユーフォニウムとピアノ)、組曲「平清盛」(ピアノソロ)が演奏されている。

2016年4月22日 (金)

ELP対談

160422b文藝別冊「ELP特集号」で岩本晃市郎氏と対談。

キース・エマーソン、グレグ・レイク、カール・パーマーという巨大な3つの才能が結集したスーパーグループながら、やはり音楽の方向性に関してはキース・エマーソンの存在が際立っていることを再確認する。

なにしろ1970年から74年までの僅か5年の間に、「エマーソン・レイク&パーマー」「タルカス」「展覧会の絵」「トリロジー」「恐怖の頭脳改革」という傑作アルバムを歴史に刻んだだけでも充分すぎるほど充分な天才の証。

しかも、それらのアルバムの大ヒットで一生遊んで暮らせる?ほどのお金を手にしたはずなのに、「オーケストラと共演しツアーをする」という夢にお金を使いすぎてすってんてんになってしまった(泣)という話も、紛れもなく天才の証。(これは、マンガで稼いだ私財を全てアニメに投入して一時期すってんてんになった手塚治虫と同じく、愛すべき「バカ=天才」の血筋。心から尊敬&敬愛申し上げる)

Withke

「もう、昔のようには弾けないんだ」と落ち込んでいたという晩年のキースの孤独は他人事ではなく心に染みるが、改めて最盛期のライヴ「レディース&ジェントルメン」(1974)を聞くと、その才能とテクニックとスピードとパワーの凄さにひたすら圧倒的される。
アルバム「タルカス」の最後を「Are You Ready Eddy?」で笑い飛ばしたように、「こんな凄いことをやったのだ」という自信ひとつを胸に穏やかな老後を過ごせなかったものか。それだけが悔やまれる。

2016年4月20日 (水)

平安宮を歩く

Kyoto16420a_2ちょっと調べたいことが出来て、いつもの路地を抜けて京都へ。

まず清盛の頃の京都(平安京)を復元した模型がある平安京創世館(丸太町七本松)へ行き、しばし平安時代の京の都にトリップ。

中央を走る朱雀大路(写真左上)の奥の奥が平安宮。清盛と白河法皇が対峙した?大極殿跡(写真左下)が現在の千本通り丸太町あたり。五条大橋を渡った鴨川沿いの一角(写真右上)が六波羅&清盛邸。

創世館の近くを散策すると、あちこちに「平安宮内裏XX殿跡」という石碑が建っているが、全く普通の住宅街で当時の面影は微塵もない。(一旦焼け野原になり、秀吉・家康で大改修され、現在の京都の街は当時よりかなり東にずれて作られている)

音楽を司る「雅楽寮」は、1.5km四方ほどの平安宮の東南端にあったそうで、場所としては現在の二条城本丸あたり。そこで何をやっていたのか興味津々である。 (ちなみに、現在の二条城は京都の南北線からわざわざ3度ほど傾いて建てられていて、これもちょっと不思議)。

Kyoto16419天気が良かったので、「伏見稲荷に清水寺・金閣銀閣・嵐山」(混雑が度を過ぎているので行ってはいけない場所)の禁を破って?嵐山へ。

観光客の多さは尋常ではないが、ちょっと外れると静かな場所はいくらでもある。というわけで、天龍寺隣の宝厳院でしばし休息。

市内に戻ると、学生たちが熊本地震の救援募金活動をやっている。そう言えば3年ほど前、京都も台風で桂川が氾濫して大変だった。自然は美しい。けれど、怖い。(そして人間も…)

2016年4月18日 (月)

23+5

MozartmajlerNHK 504スタジオでFM「ブラボー!オーケストラ」5月分2本の収録。

5月1日(日)放送分は、モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番(p:小林愛美)、およびマーラー:交響曲第5番の前半第1部(第1楽章、第2楽章)

5月8日(日)放送分は、マーラー交響曲第5番後半第2/3部(第3楽章〜第5楽章)。チョン・ミョンフン指揮東京フィル(2016年2月25日第99回オペラシティ定期より)

2016年4月14日 (木)

高見沢俊彦のロックばん

TopTBSラジオ「高見沢俊彦のロックばん」にゲスト出演。

高見沢さんは人気バンド「The ALFEE」のギタリスト。最近クラシックにはまっているとかで、この2月にはオーケストラとの共演によるコンサートをBunkamuraで開催したばかり。

というわけで「タルカス」から平清盛、怪獣映画、信長と光秀、日本酒,作曲家の懐具合&ドS具合からオーケストラ操縦法までクラシックとロックの境界?を巡るお話に。

Studio2_2ちなみに、高見沢さんは私とほぼ同世代(1つ違い)。なので、怪獣映画やプログレやMacなどとの出会いが同時期で、趣味の共通項がありすぎ。私はさすがに還暦過ぎて枯れましたが、彼はまだ少年時代を満喫している模様で若々しく羨ましい次第。

最後に、これからの予定は?と聞かれたので、京都の小さな庵にiPadだけ持って独居し、夜は先斗町にお酒飲みに出かける老後が夢…と答える(w 「枯れてますね〜」と大笑い。

放送は4月24日(日)・5月1日(日)の2回(日曜日夜24:30/30分番組)の予定。ちなみに両日ともその5時間前(7:20から)にはNHKFM「ブラボー!オーケストラ」に解説出演中。

2016年4月13日 (水)

光風会展

20160413a今年卒寿(90歳)の母が毎年作品を出している光風会展の初日を見に六本木の新国立美術館へ。

今年は上弦の月と花をあしらった「待宵草」。老境の翳りを含みつつも可愛らしい優しげな境地…。

そのあと、銀座の画廊へ。こちらは旧作一点が展示してある小さな展覧会(アートコレクション)。

おかげでひさしぶりに六本木と銀座を歩くことになった。(とは言ってもほんのしばしの散策だけれど)

*光風会展は4月25日(月)まで@新国立美術館(19日休館):東京六本木。
*アートコレクション2016は18日(月)まで@彩波(いろは)画廊:銀座7-8-1(交詢ビル斜め前)

2016年4月 9日 (土)

孤月@桜も見納め

今年の桜も見納め・・・ということで、むかし作った〈孤月〉の動画をHP〈音楽室〜大ホールA〉にUP。

2013年に京都からの委嘱で書いた〈3つの水墨画(Three Aquarelles)〉op.114の第2曲(1.六波羅、2.孤月、3.京童)。演奏は藤岡幸夫指揮関西フィル。映像素材は、京都高瀬川沿い(木屋町あたり)および東京千鳥ヶ淵の夜桜。

2016年4月 4日 (月)

ドーリアン

数年前FinalCutPro(動画編集ソフト)を買ったとき作ったまま忘れていた「ドーリアン」の動画をHP〈音楽室〜大ホールA〉にアップする。

まだデビュー前26歳頃(1979年)に書いた「怒れる若者」時代の音楽。曲の後半部分4分半ほどに、イメージの源泉となった御陣乗太鼓やケチャ、シヴァ神、仁王像、阿修羅などの映像を絡めている。

音源として使ったのは初演(秋山和慶指揮東京交響楽団)の時のカセット録音。2013年の還暦コンサートのとき「タルカス」と並んで再演されたのだが、そのリハーサルを聞いていたキース・エマーソンが「何歳の時に書いたの?26歳?ボクのタルカスと同じだ。クレイジーだね〜(お互い)」。…と二人して大笑いになったのが懐かしい。

2016年4月 1日 (金)

カルメンとボレロの因縁

BizetravelNHK 608スタジオでFM「ブラボー!オーケストラ」4月分残り1本の収録。

今回は4月17日(日)放送分で、ビゼー「カルメン組曲」、ラヴェル「ボレロ」。三ツ橋敬子指揮東京フィル(2015年11月8日第65回午後のコンサート」より)

ビゼーが」死んだ年(1875年)にラヴェルが生まれたのは知っていたが、歌劇「カルメン」がパリオペラ座で初演されたその月(3月3日)に生まれた(3月7日)ことは、今回初めて気付いた。「カルメン」初演の4日後に生まれた子が「ボレロ」の作曲者になるとは。

不思議な因縁ですね…という話を収録後、渋谷のデパートに買い物に寄ったら、いきなり店内BGMでビゼーの「小さな木の実」(美しきパースの娘)が流れて来て、しばしクラッとした。

不思議な因縁ですね…リフレイン♪

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