ロマン派の暗い森
NHK 401スタジオで「ブラボー!オーケストラ」7月分の残り1本の収録。
今回は7月10日(日)放送分で、ラドミル・エリシュカ指揮札幌交響楽団によるウェーバー「魔弾の射手」序曲とブラームスの「交響曲第2番」(2014年11月14日@札幌交響楽団第574回定期演奏会より)
この2曲、並べて聞くとロマン派の響きの源泉である「ドイツの暗い森の風景」が見えて(聞こえて)きて、「なるほど」と得心するところがある。シベリウスの交響曲第4番もフィンランドの暗い森に足を踏み入れて初めて「そうか、こういうことか」と身に染み入るのと似ている。
ただし同じ暗い森でも、(私がよく散歩に出かけるご近所の)明治神宮の森からブラームスやシベリウスは聞こえてこない。おかげで私の交響曲はみんなこの森で生まれている。「風土」というのはそういうものなのだろう。