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2016年8月10日 (水)

音楽のつぼ鼎談

160810nhka_2NHKでFM夏の特番「音楽のつぼ」収録。作曲家3人で音楽における「つぼ」について語り合うというトーク?番組。

岸田繁さん(写真左)はロック&ポップス界の人気バンド〈くるり〉で数多くのヒット曲を書いている作曲家。その斬新な感覚でジャンルを軽やかに飛び越え、この12月には京都交響楽団で初演される「交響曲」を作曲中。40代。

植松伸夫さん(写真右)は「ファイナルファンタジー」の音楽で知らぬものの無いゲーム音楽界の作曲家。音が最大でも3つしか出せなかった!という黎明期から新しい世界を切り拓きフルオーケストラに匹敵する壮大な音世界を描いてきた50代。

そして私(中央)はお金にならない交響曲にこだわり続け、どん底這い回った経験だけは豊富な60代。

ロック・ゲーム音楽・クラシック(現代音楽)とそれぞれジャンルは違いながら、少年期に音楽に惹かれるきっかけになった原体験な「つぼ」、プロを目指すにおいて指針あるいは里程標となった「つぼ」、そして作曲家として数十年仕事をしてきた中で手に入れた自分流の「つぼ」などについて熱く語る2時間。(実際は丸3時間、時間切れでスタジオを追い出されるまで話しっぱなしでした)

「作曲」という起点は同じでも、仲間と一緒に(そして言葉と一緒に)音楽を作るチームプレイの(例えれば野球の監督のような…とおっしゃる)岸田さん、仮想世界で電子音という素材から最高の料理を作ってゆく(冷蔵庫の中のもので美味しい料理を作る主婦のような…とおっしゃる)植松さん、私はというと…何に効くか分からない薬を日がな一日調合しこね回し続ける怪しい錬金術師のような?…と三者三様。それでいて、話しているとしっかり根は同じ感じがする不思議さ。これもまた音楽の持つ「つぼ」ということなのだろう。

放送はNHK-FM 8月27日(土)夜23:00〜25:00。番組紹介ページはこちら

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