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2016年10月 2日 (日)

京都音楽家クラブ講演

Chroni京都音楽家クラブ60周年記念例会に招かれ、「調性で読み解く京都の音楽」というテーマで講演を行う。

人前で講演をする…ということはまずやらないのだが、今回は「京都」に惹かれてふらふらとお引き受けしてしまった。ちょうど、大河ドラマ(平清盛)の仕事以来、京都(日本)と西洋の並行音楽史のようなことに興味があったので、人類400万年の音楽の歴史〜平安京の音楽〜日本と西洋の音楽の出会い〜音楽の現在と未来…というような大風呂敷を広げたお話を、パソコン2台を持ち込んで「画像」と「音源」を流しながら1時間ほどさせていただいた。

弦の3分の1部分を押さえることから生まれる「完全5度」の響きが多様な音階をうみ、それが五行思想と絡まって東西南北・春夏秋冬(青龍・白虎・朱雀・玄武)の「調べ」を生む…というあたりは、平安京の碁盤の目の中(しかも会場となったホテルは御所のすぐ近く)に居ることを思うと感動を新たにさせられる。

PhotoPhoto_3さらに、江戸時代の箏曲の名手(「六段」の作曲者)八橋検校が亡くなった年にバッハが生まれている…という視点で見ると、西洋クラシック音楽の歴史というのは御菓子の八ッ橋(箏の形に見立てて作ったと言われる京都を代表する御菓子)とほぼ同じ…という話にすんなり「あはは」と笑えるのは京都ならでは。

おまけに、1889年(明治22年)にブラームスやチャイコフスキーやマーラーやドビュッシーやシベリウスが現役でひしめいている頃のドイツに医学留学した曾祖父(駒造)の話をしたところ「その人、知っている(名前を聞いたことがある)よ」と仰る医学関係の方にもお会いして吃驚。

話していて自分自身も改めて勉強させられた意義深い一夜となった。ご静聴下さった皆様に感謝 。

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