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2016年11月

2016年11月26日 (土)

Finale version 25

Finale25Mac OS Sierraに対応した新しいFinale version 25登場。早速ダウンロードしてみる。

新OSに対応したという以外さほど目立った大きな変化はないが、64ビット対応ということで随分動作が速くなった。特に制作中のプレイバックにHuman PlayBackを使うと音が出るまで時間がかかるのでOFFにしていたが、その待ち時間がほとんどなくなったのは嬉しい。

もうひとつ、今回のver25で制作したファイル.musxは、旧版とも互換性があるらしく2014でも開ける。今までは最新バージョンで制作したファイルが、旧版では金輪際開けないという悪夢のような仕様だったのだが、それは解消した(というより、それが当たり前なのだが)ようだ。

そのほか、移調楽器を実音で入力し再生できる…とか、大きな拍子記号(変拍子の曲などで便利)を使える…とか、点線スラーが描画できるようになった…とか、マイナーチェンジが幾つか。以前から「画像(図形の音符や演奏指定の波形など)を書き込めるレイヤーがあればいいのに」と提言していたのは叶わず。まあ、そんなものを入力してもコンピュータ氏が「これ、どうやって音にしたらいいんですか?」と悩むだけなので仕方がないと言えば言えるのだが。

2016年11月24日 (木)

ブラボー!オーケストラ12月分収録

Dvorakbeethoven東京で11月としては54年ぶりの雪が降りしきる中、NHK 403スタジオでFM「ブラボー!オーケストラ」12月分2本の収録。

12月4日(日)放送分は、ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」とチェロ協奏曲(vc:岡本侑也)。尾高忠明指揮東京フィル(6月10日@第102回オペラシティ定期より)

12月11日(日)放送分は、ベートーヴェン:交響曲第5番〈運命〉、ヴェルディ「マクベス」から舞曲、序曲「ルイザ・ミラー」。バッティストーニ指揮東京フィル(10月9日@第105回オペラシティ定期より)

2016年11月21日 (月)

忘れっぽい天使 Ⅱ の2

Cd_fukudajc3拙作〈忘れっぽい天使Ⅱ〉が収録された新譜CDをNAXOS Music Libraryで聴く。「日本のギター作品集3」(Naxos)。演奏はg:福田進一、Hm:和谷泰扶両氏。

ハーモニカとギターがどこまでも懐かしく優しい世界を紡ぐ好アルバム。曲については、以前このCDの録音サンプルを聴いたときのBLOGを参照のこと。

実は 〈天使Ⅱ〉と〈ベルベットワルツ〉という…自分の中では一番ゲンダイ寄りとポップス寄りの極端な2曲を選曲したと聞いた時は「違和感ありすぎでは?」と心配したが、この2人の名手の前ではそんなことは杞憂でしかなかったようだ。武満徹「12の歌(抜粋)」、林光「裸の島」、北爪道夫「オラショ」など響きと旋律の美しい作品が並ぶ中にさりげなく入っていて、なかなかステキな佇まいである。

2016年11月19日 (土)

田部京子リサイタル

Tabe1119浜離宮朝日ホールへ〈田部京子リサイタル〉を聴きに行く。

曲目は…
・モーツァルト:ピアノソナタ第11番イ長調
・ブラームス:2つのラプソディ
・シューベルト:ピアノソナタ第18番〈幻想〉

シューベルトの命日(11月19日)にちなんでのリサイタルということもあり、白眉は何と言っても18番のソナタ。冒頭の静寂の中から聞こえてくるかすかな旋律からもう「向こうの世界」に魂が吸い寄せられるような…あまりに透明な水の底を覗き込んだときの美しいと言うよりその深さに気が遠くなるような…ちょっと希有な体験をした。

彼女のシューベルトは、デビュー盤(21番)が既に作曲家晩年の闇と深淵を聴かせていたが、どちらかと言うと明るく端正な印象の18番でその深みを覗き込むことになるとは…。リアルに闇と深淵の只中に居る晩年の作曲家(私)にはちょっと怖い世界ではあるが、微塵も濁りのない澄んだ透明感で紡がれる音楽はどこまでも美しい。

作曲家が闇と深淵を描いても、演奏家がそれを優しく包み込む。「ファウスト」でいう「永遠に女性的なるものに救済される魂」…これは日本人の男である私にはさっぱり分からないロジックではあるのだが…が感性を通して身体に染みこんでくるような気が一瞬した。もしかしたらこれが彼女の会得したドイツロマン派の神髄?なのかも知れない。

2016年11月17日 (木)

iMac回収修理

Imac先週、メインマシンに使っているiMac(27inch/Late2012)の調子が悪いので修理に出すことにした。

ここ数ヶ月、時々再起動しなくなるトラブルが続き、SMCリセットをするとしばらく持ち直していたのだが、遂に再起動しなくなり、ついでにモニターの首のヒンジも折れてしまったのでAppleサポートに電話。10kg近い機体を抱えてタクシーでAppleStoreへ…は無理そうなので、引き取り修理に来て貰うことにした。

修理は一律5万円(¥47,000)とのこと。少々高いが、最悪買い換えも想定していたし、4年前のマシンとは言え結構ハイスペック(3.4GHz i7, 32GB,1TB)仕様なので、まだしばらく使い続けたいということで依頼。

特に梱包する必要もなく、電話した翌日に宅配便業者がiMac専用のケースを持参して、あっさり本体だけを引き取って行く。「大体、1週間か10日見ておいてください」とのことだったが、4日め(実質丸3日間)の昼にはきれいになって帰ってきて、その早さにもちょっと感動。

結局ロジックボードとヒンジの交換だけで、HDなど中身は元のまま。とは言え、ロジックボードを替えたことで色々なソフトの「認証」にトラブルが発生。(特にFinaleは、故障したマシンの認証解除をカスタマーサポートに依頼→解除を確認→新たにライセンス認証…という段取りが必要)元通りになるまで少々手間がかかってしまった。

それでも、ほぼ新品の体になった愛機に感慨ひとしお。自分の生身の身体の方も、ポンコツ化したら回収修理で新品と交換……と行けばいいのだが。

2016年11月15日 (火)

紅葉@京都

Kyotoc骨休めに紅葉の京都へ。

まだ紅葉にはちょっと早いか…とも思ったが、定番の永観堂や南禅寺あたりはなかなかの鮮やかさ。寒いと思って少し着込んでいったのだが、 前日の雨が上がって暖かくなり、散策しているうちに汗だくになる。

昼、後白河法皇ゆかりの「法住寺」で身代わり不動尊の大祭。小さなお寺なので大祭といってもこじんまりしたものだが、笛や箏の演奏や山伏と鬼の行列があり、最後に護摩焚きという地元っぽい可愛らしいお祭。今様狂いの後白河法皇(松田翔太サン)のにやりと笑った顔が浮かんできて思わず顔がほころぶ。

Kyotod このあたりは大河ドラマ(平清盛)の下調べでも何回か訪れた「六波羅」の地。すぐ隣が後白河と清盛ゆかりの三十三間堂で、最近そこからちょっと歩いたところに新しくフォーシーズンズホテルが出来たそうなので、ちょっと覗いてみる。お金持ち外国人向け?の高級ホテル仕様だが、装飾は木の感触が多くどこか和風な処があって、着物姿でも釣り合うのが京都風か。元は重盛の屋敷があった場所なのだとか。

Kyotof夜は、柳馬場通りの料理屋でお酒を飲んだ後、雲間から見え隠れする大きな月(スーパームーン)を愛でる。前日(14日)の満月は天気が悪くて見られなかったが、今日が十五夜。月の出が17:30で、20時頃には東山の上に良い感じに浮かぶ。ほろ酔い加減で見上げると、ちょっとギョッとする大きさだ。

850年ほど昔、かの法皇もここから月を見上げ、今様を夜通し喉がかれるまで歌われのだろうか。♪月はおぼろに東山〜(…は、ちょっと違うか)

2016年11月13日 (日)

ブラボー!オーケストラ番外編

1113nhka渋谷のNHKホールで、「ブラボー!オーケストラ」番外編およびNHK音楽祭の一環の〈渋谷発!オーケストラ面白研究所〉に出演。

お客はすべてこどもたち(小学生)とお母さん。オーケストラの名曲を聴きながら国語・算数・理科・社会に関わる音楽の話をし、演奏にも参加してもらい、オーケストラに親しんで貰おうというコンサート。

私が「博士」役、中川翔子さんが「助手」役で司会を務め、オーケストラに関する「蘊蓄(へぇ〜な話)」や「クイズ」を交えつつ進行。中川さんは歌でアニメソングのメドレーも披露し、ゲストには高校生ピアニスト:牛田智大さんも登場。演奏は岩村力さん指揮東京フィル。

アニメソング・メドレーは中川翔子さんの番組「アニソン・アカデミー」で後日放送、クラシック曲の部分は新たに構成して「ブラボー!オーケストラ」で放送の予定。

1113nhkb

2016年11月11日 (金)

冨田勲@Dr.コッペリウス

Drcopperius

この5月に亡くなられた冨田勲さんの遺作「Dr.コッペリウス」の初演を見に渋谷のBunkamuraオーチャードホールへ。

第1部
・イーハトーヴ交響曲
・惑星 Live Dub Mix
第2部
・ドクター・コッペリウス
@渡邊一正指揮東京フィル+初音ミク

期待の「Dr.コッペリウス」 は全7章で構成されたバレエ組曲。冨田さんの死によって前半の1・2章が存在しないそうで、確かに未完の印象は否めないが、最終章で「イトカワとハヤブサ」が聞こえてくるあたりからコーダまでの密度が濃く、充実した感動を与えてくれる。初演半年前に作曲家が亡くなってしまったら公演は大混乱になりそうなものだが、最後の部分の構想がしっかり出来ていたのでGOサインが出しやすかったのだろう。

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第1部で再演された「イーハトーヴ交響曲」はダンディの「フランス山人の交響曲」が中心素材になっていたが、今回の「コッペリウス」ではドリーブの「コッペリア」のほかヴィラロボスやワーグナーなど複数の曲が素材。シンセサイザーでのReMixをオーケストラに持ち込んだ不思議な作風で、クラシック通には賛否が分かれそうだが、むかしむかしは耳馴染みの曲を精妙に構成するのが「大作曲家」で、オリジナルの旋律を使う人より格が上だったそうだから(今でも「演奏家」はそうしてリサイタルを開いている)充分アリだろう。

バレエ自体は象徴的な物語で、筋書きが分かりやすいとは言えないが、初音ミク嬢の歌う「コッペリア」の耳馴染みのワルツや「トリスタンとイゾルデの愛の死」など聞き所は多く飽きさせない。主人公の「博士」とミク演じる「コッペリア」は、「羽衣伝説」の男と天女であり、糸川博士と宇宙生命であり、それと同時に冨田さん自身とシンセサイザーの精霊なのかも知れない。

それにしても公演が終わって満員の観客の拍手を聞いていると、会場に冨田さんがいないことに改めて寂しさがこみ上げてくる。僕たちは今みんなトミタ・ロスですよ。冨田さん。

2016年11月10日 (木)

舘野泉@傘寿記念コンサート

Tateno80

舘野泉さんの傘寿(80歳)記念コンサートを聴きに東京オペラシティへ。

・池辺晋一郎:西風によせて
・ヒンデミット:左手のためのピアノ協奏曲
・シュタール:ファンタジー
・ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲
@高関健指揮東京シティフィル

80歳の誕生日に一晩で4つの左手のピアノ協奏曲(しかも難曲ばかり)を弾いてしまう…という驚くべきコンサート。還暦(60歳)を越えてほとんど隠居気分な私から見ると、この想像を絶する壮挙は畏怖を通り越して恐怖である。つい昨日も70歳でアメリカ大統領になろうという「怖ろしいヒト」に愕然としたばかりだが、どうして世の中こんなに老いて元気なヒトが居るのだろう。務めを果たした後は枯れて老いてゆく(そして消えてゆく)人生でいいじゃないか…と私などは思うのだが。(などと言っておいてもし万が一80歳すぎてぬけぬけと交響曲第12番など書いていたら全力でツッ込んでくださいませ)

2016年11月 3日 (木)

鳥のシンフォニア@新交響楽団

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新交響楽団創立60周年第235回演奏会を聴きに行く。

・吉松隆:鳥のシンフォニア”若き鳥たちに”
・伊福部昭:シンフォニア・タプカーラ
・ブラームス:交響曲第1番
指揮:山下一史@東京芸術劇場

・鳥のシンフォニア解説→**
・作曲者インタビュー→***

ちなみにここ(芸劇)の開演ベルは私の作(2012)なのだが、自分の曲のコンサートで聞くのは初めて。

追伸:鳥のシンフォニアのスコアはASKS orchestraで手に入ります。(パート譜はJapanArtsにお問い合わせ下さい)

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