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2016年12月 1日 (木)

40段スコアの日々

Score40_3 ひさしぶりに大型のスコアを書いている。

とは言っても新作ではなく、ニューイヤーコンサートのフィナーレで演奏する某名曲の5分ほどの頼まれものアレンジ。「その日の舞台に登場した歌手や演奏家が最後に全員で演奏できるように」…という注文なので、ソプラノ・テノール・ヴァイオリン・チェロ・ピアノ・合唱それにハープやチェレスタが加わる3管編成フルオーケストラ…というなかなかにとんでもない巨大編成である。

全部を縦に並べると五線が34段。楽器群の区切りの空段を加えると全40段ほど必要なので、昔の手書き時代だったら、まず40段以上の巨大五線譜を手に入れ(もちろん専門店でないと手に入らない)、そこに上から下までパートに合わせた小節線を書き込むところから始まる大仕事だ。

なにしろオーケストラともなると1小節4/4で音符4つとは限らず、小節は決して均等な幅ではない。十六分音符の刻みとか装飾音とかが加われば、1頁が4小節だったり9小節だったり小節の幅はころころ変わる。さらに3/4だの5/4だの変拍子が混じれば、拍に合わせて小節の幅を計算する必要がある。なので、途中で音を書き加えたり変更したりしようものなら、上から下まで全40段、線引きからやり直さなければならない(しかも40段近いスコアは大きすぎて普通の机には乗らず、製図台のような特殊なデスクが必要になる)。これが結構大変な作業であり、「あぁ、小節線だけ引いてくれる無給の助手がいてくれたらなぁ」と何度思ったか知れない。

・・・のだが、今はしれっとMac & Finaleがやってくれる。おかげで老眼と腰痛の隠居老人でもパソコンで巨大スコアが書けるわけだが、若い頃こんな便利なものがあったら人間がダメになっていたと思わないでもない。今はもう「ダメになっている」ので全く問題はないわけだが…。

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