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2017年2月

2017年2月24日 (金)

三村奈々恵マリンバリサイタル

20170224

銀座のヤマハホールへ三村奈々恵さんのマリンバ・リサイタルを聴きに出向く。

新しいアルバム(マリンバクリスタル)にも収録の拙作〈バードスケイプ〉30年ぶりの復活初演ほか、イヌイットの喉歌との掛け合いによるハティスの作品、チェロ(古川展生) との美しいデュオによるゴリホフの作品、ピアノ(塩入俊哉)とパーカッション(楯直己)を交えた自作のポップ&スピリチュアルな作品など、多彩な響きを堪能する。

マリンバは、元々はアフリカ起源で木片(rimba)を音の高さの順に並べた(ma)民族楽器。20世紀になって中南米で半音階自在の形に改良され、ラテンやキューバ音楽などに欠かせない人気楽器になった。しかし「木片を叩く」という構造上、自然倍音の成分が少なく、和音が和音に響かないのが弱点。…ではあるのだが、その一方、「木」の感触と機動性そして音のエッジの鮮明さは出色で、リズムとスピード感とエスニックな要素を醸し出すのに最高の楽器でもある。そのため個人的にオーケストラの中によく編入楽器として組み込む。「マリンバなくして〈タルカス〉のオケ版はなかった…」と言ってもいいかも知れない。

ただ、三村さんが弾くバッハ(シャコンヌ)、キース・ジャレット(ケルン・コンサート)、エルガー(二ムロッド)などが繰り広げる美しいハーモニーを聴くと、ちょっと考えを改めなければならないかな…とも思う。あるいは、もう少し倍音を加減できるような改良があればもっと面白くなるのかも知れない。

…とぶつぶつ言いながら、ひさしぶりに金曜日の夜の街を歩く。やけに居酒屋などが混んでいるなと思ったら、プレミアム・フライデー(月末の金曜日は午後3時退社を推奨するという政策)なのだそうだ。…私などの世代からすると、日本人は「勤勉」だったからこそ、ここまでやって来られたわけで、その唯一の取り柄を失ってしまったらもうお終いだろう…と思うのだが、まあ、どっちにしろもうお終いなのだから、仕事なんかやめて酒でも飲みなさい…ということなのか。ま、それなら…賛成(笑)

2017年2月20日 (月)

平清盛@再放送

Taogaginga_2ケーブルテレビ@チャンネル銀河で本日(2/20)からNHK大河ドラマ「平清盛」(2012)の再放送始まる。

毎週(月〜金)午後2時と深夜0時の枠で放送とのこと。

保存版としてBlu-rayでの全集は持っているのだが、さすがに全50話+総集編を通して再鑑賞したことはないので、5年ぶりの再会。随分昔のような…つい最近のような…不思議な距離感である。

2017年2月17日 (金)

ピアノ協奏曲@ピアノスコア版

Samplemfa昨年よりモソモソとFinale化を進めていたピアノ協奏曲〈メモフローラ〉ピアノスコア版、ようやく全3楽章53ページの入力を完了。

1997年作だから、ちょうど20年前の作品。(それまで鍵盤の折れた3オクターヴしか音の出ないオンボロ電気ピアノで作曲していたので)  「さすがにピアノ協奏曲を書くのだからちゃんとした鍵盤のあるピアノを買わねば!」と思い立って買ったのが……「88鍵の電子ピアノ(YAMAHAのグランタッチ)」。その楽器で最初に書いた作品がこれ。

Finale@Mac版はまだ登場したかしないかの頃で、当然ながらスコアは全部手書き(原譜は0.5ミリのシャープペンで書いたものをハードコピーしたもの)。ちなみにフルスコア版の方は既に手書き譜をスキャンしたものをPDF化し、ASKS.orchより販売されている。

Cd_memo_flora
…という昔懐かしの作品だが、数年前、押し入れの底から下書き用(&ピアニストの練習用)ピアノスコアの写しを見付け、清書する気になった。しかし、変拍子なうえ音符が細かい!のには四苦八苦。若い頃(と言っても40代)は元気だったのだなぁ…としばし遠い目になる。

校正を終えたら既出のフルスコア版と並べてASKS.orchから供給する予定。

2017年2月10日 (金)

お知らせ@出版作品一覧

AsksbsPDF版楽譜を出版して頂いている〈ASKS.orch〉に吉松作品一覧ページが出来ました。→**

交響曲第3〜6番、協奏曲8曲(ピアノリダクション版あり)、タルカス、組曲「平清盛」から室内楽曲・邦楽曲まで80曲近い充実のラインナップ!

他の出版社も含めた全出版リスト(HP内〈出版社一覧〉)はこちら→***

2017年2月 8日 (水)

ドボ8空耳

BravooFM「ブラボー!オーケストラ」2月分残り1本の収録にNHK403スタジオへ。

今回は2月19日(日)放送分で、ドヴォルザーク交響曲第8番@尾高忠明指揮東京フィル(2016年6月10日@第102回オペラシティ定期より)、およびプッチーニ:交響的奇想曲(同5月14日@第56回響の杜クラシックシリーズより)

ドヴォルザークの交響曲第8番(俗名「ドボ8」)は、一度聞くと忘れられない…というより耳に残る…というより耳にこびりつく…妖しい名曲だ。高校の時、オーケストラの先輩たちがこの曲のあちこちのメロディにヘンな替え歌を付けて歌っていて、それが耳にこびりついているせいもある。
ある意味では、名旋律の宝庫…なのだが、それが鼻歌レベルの「耳なじみの良さ」で、聞いていると誰かが必ず「♪すすめ〜青春ン〜」とか「♪コガネ虫は金持ちだ〜」とか(例の半音進行の処では)「♪鎖骨の下は胸骨〜」とか歌い出すので、ドヴォルザーク先生には本当に申し訳ないことに、もはや真面目な交響曲には聞こえない。
残念ながら一度汚染された耳はもうピュアな状態には戻らないので、もし貴方がドボ8初体験で、周りにヘンな替え歌を歌っている先輩がいたら、急いで耳を塞ぎ何も聞かなかったことにするべし。

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