ハイドンとマーラーの距離
FM「ブラボー!オーケストラ」5月分2本の収録のためNHK504スタジオへ。
今回は、2017年4月8日に行われた読売日本交響楽団のコンサートから、ハイドン:交響曲第103番〈太鼓連打〉とマーラー:交響曲第1番〈巨人〉(指揮:シルヴァン・カンブルラン)を5月14日と21日の2回に分けて放送の予定。(巨人は60分を超える演奏だったので一時間番組一回には収まらず、14日に第1楽章まで、21日に第2楽章以降を放送)
太鼓連打が1795年初演、巨人が1889年初演だから、ほぼ100年の「年の差交響曲」。ハイドンが〈太鼓連打〉を書いた頃に私のご先祖である幕末の国学者:大国隆正が産まれ、マーラーが〈巨人〉を初演した年に曾祖父:吉松駒造が医学留学で訪欧。さらにその100年後の1990年、私自身が最初の交響曲(第1番:カムイチカプ交響曲)を書いている。…という視点で時間軸を辿ると、その距離感がなんとなく(不思議な感慨と共に)実感できる…ような気がする。
さて、これから100年後(2090年頃)にはどんな交響曲が産声を上げるのだろう。もしかしたら人間ではなくAIが作曲する時代になっている…のだろうか?