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    ・NHK-FM 毎週日曜日19:20~20:20放送。毎月第1-2日曜日(+α)東京枠解説担当。
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2017年6月16日 (金)

らららクラシック@バルトーク回ゲスト出演

Lalacla_2NHK Eテレ「らららクラシック」@ゲスト出演。バルトーク〈管弦楽のための協奏曲〉特集回。司会:高橋克典、牛田茉友。ゲスト:関口知宏/吉松隆。

バルトークを初めて聴いたのは、高校生の頃だ。通っていたレコード店でかかっていたライナー指揮シカゴ響のLPの〈弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽〉の冒頭を聴いて鳥肌が立ち、即買い込んだ。

〈管弦楽のための協奏曲〉はそのB面。弦チェレのクールさと比べると、ハリウッド映画っぽいサウンドと楽観的で明るい音楽がいまひとつピンと来なかった。その背景を聴いて共感できるようになったのはしばらく後だ。

これが40代の元気な頃書かれた作品だったら、「よく響くスコアだな」くらいの印象で終わっていたかも知れない。しかし、番組で情緒的に再現されていた通り、この曲はバルトークの最晩年、祖国を離れ、戦争にまみれ、病に冒され、仕事もなく、貧窮のどん底という文字通りの絶望の中で書かれた作品だ。

おそらくクーセヴィツキーから委嘱(しかも1000ドルの委嘱料付き)を受けてこの曲を書いている2ヶ月ほどだけは、病気のことも戦争のこともお金の苦労のことも一瞬忘れ、「音の遊び」に興じられたのだろう。その刹那的な「楽観」がこの曲を(現代音楽らしからぬ)明るい響きにしている。しかし、これほど悲しく切ない(そして怖ろしい)「楽観」があるだろうか。(作曲しているバルトークの頭の上には文字通り「(死への)フラグ」が立っていたに違いない)

Bartokc_2それでも、理系オタクの「変拍子」趣味、民族音楽収集マニアの「旋法」指向、(関口氏も指摘していた)ハンガリー風正義感から来る「ロック」な血。それらが、この曲を通じて戦後、ジャズ(モードによるモダンジャズ)やロック(変拍子プログレ)にリンクし、その色彩的でモダンなオーケストラサウンドは戦後ハリウッド映画の音楽などにも影響を与えてゆく。

ただし、音楽が人の心を動かすとき、(彼が嫌ったナチスドイツと同じような)排他的な民族主義や非知性的な興奮(狂気)に加担する危険も同時にはらむわけで、この曲が生まれた時代は、(音楽にとっても)絶望と希望の渦巻く「崖っぷち」だったのは確かだ。

そう思ってこの曲を聴くと、音楽自体はバルトークが最後に見せた(生涯一度も笑うことがなかったカタブツ男による一世一代の)「笑顔」のような曲だが、その笑顔の裏に見える「怖さ」は(弦チェレ以上の)ホラーのような気がしてくる。

再放送:6月22日(木)10:25〜

2017年6月14日 (水)

パソコン廃棄

Aim

古いパソコンを何台か処分した。

まだ現役並みのスペックのiMacはパソコン専門の買取業者に。一昔前の古いMacProや大きな液晶ディスプレイは廃棄専門の回収業者に。(ただし、それより古いPowerBookG4は、Intel以前の古いデータを開くのに必要なため温存することに)

昔は、古い機体を処分するとなると、それなりに(擬人化して別れを惜しんだりするような) 情に触れるところがあったのだが、最近はさっぱりそういう感情も起こらなくなった。本体は処分されても、データ(記憶)やソフトは新しい機体やクラウドにそっくりそのまま移植されて残るからだろうか。

「肉体とは魂の入れ物(器)にすぎない」という古い教えが21世紀の今頃になって実感される。死んだら魂はクラウド(雲)の上…というのも納得のヴィジョンだ。

私自身の機体もそろそろデータだけネットに残して廃棄したいのだが、回収&処分してくれる業者は何処で探せばいいのだろう。

2017年6月11日 (日)

須川展也サクソフォンリサイタル

170611

サイバーバード協奏曲@ピアノリダクション版を聴きに、須川展也氏リサイタル@銀座ヤマハホールへ。

ひさしぶりの日曜日の昼の銀座。あまりの人の多さにホールに辿り着く前にぐったり。ようやく辿り着いたホールもびっしり満員の盛況で体力気力が追いつかない。いつもガラガラだったかつての現代音楽コンサートが懐かしい…。

などとすっかり老衰中の作曲家を尻目に、演奏家は体力気力充実でフルスロットル。元々は「練習用のピアノ伴奏譜」にすぎなかったピアノリダクション版から、オーケストラに匹敵する多彩で圧倒的な音楽を引き出してくれた。私事ながら、妹の病室で作曲した当時のことを思い出し、1楽章の途中から涙で舞台がよく見えなかったほどだ。

こうして、作品を大事に演奏してくれる演奏家と出会えたことは、作曲家の宝。時が過ぎ、すべてが風の向こうに消えたとしても、共に夢を見た一瞬だけは永遠のものだ。感謝。

2017年6月 6日 (火)

ロメオとジュリエットたち

Romejuli

FM「ブラボー!オーケストラ」6・7月分2本の収録にNHK402スタジオへ。

6月18日(日)放送分は、チャイコフスキー:交響曲第5番。バッティストーニ指揮東京フィル(第60回響きの森クラシックシリーズより)。

7月2日(日)放送分は、ロメオとジュリエット特集。ベルリオーズ(交響曲)、プロコフィエフ(バレエ)、ニーノ・ロータ(映画)、ザンドナーイ(歌劇)の「ロメオとジュリエット」。バッティストーニ指揮東京フィル。第72回休日の午後のコンサート&第892回オーチャード定期より。

後半はロメオとジュリエットづくしの一時間。しかも指揮のバッティストーニ氏は物語の舞台となったヴェローナの生まれなのだそうだ。何と羨ましい! 個人的には、ポスト・プッチーニ世代のイタリア近代の作曲家ザンドナーイ〈交響的エピソード〉の精妙で華麗なスコアに感心。

ちなみに、原作や映画は英語読みの「ロミオ…」、クラシック音楽ではイタリア&ラテン系読みの「ロメオ…」となるのだそう。

2017年6月 2日 (金)

東京の海

Umi

天気が良かったので、海が見たくなる。

直線距離で言うと、南東に7Kmほどの竹芝桟橋あたりが一番近い「海」。ということで、お台場経由で東京湾の水面を眺めに行く 。

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