須川展也サクソフォンリサイタル
サイバーバード協奏曲@ピアノリダクション版を聴きに、須川展也氏リサイタル@銀座ヤマハホールへ。
ひさしぶりの日曜日の昼の銀座。あまりの人の多さにホールに辿り着く前にぐったり。ようやく辿り着いたホールもびっしり満員の盛況で体力気力が追いつかない。いつもガラガラだったかつての現代音楽コンサートが懐かしい…。
などとすっかり老衰中の作曲家を尻目に、演奏家は体力気力充実でフルスロットル。元々は「練習用のピアノ伴奏譜」にすぎなかったピアノリダクション版から、オーケストラに匹敵する多彩で圧倒的な音楽を引き出してくれた。私事ながら、妹の病室で作曲した当時のことを思い出し、1楽章の途中から涙で舞台がよく見えなかったほどだ。
こうして、作品を大事に演奏してくれる演奏家と出会えたことは、作曲家の宝。時が過ぎ、すべてが風の向こうに消えたとしても、共に夢を見た一瞬だけは永遠のものだ。感謝。
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