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2017年7月

2017年7月28日 (金)

暑中見舞

Waterk

2017年7月14日 (金)

西方からの音楽・彼岸からの歌

Big4 FM「ブラボー!オーケストラ」8月分1本の収録にNHK405スタジオへ。

今回は、8月6日(日)放送分で、2017年6月24日@札幌コンサートホールで行われた札響名曲シリーズから、ドヴォルザーク「謝肉祭」、ムソルグスキー「禿げ山の一夜」、ハチャトリアン「ガイーヌ」、ボロディン「ダッタン人の踊り」。札幌交響楽団、指揮:円光寺雅彦。

一見普通に「ポピュラー名曲」を並べたコンサートに見えるが、曲順に辿ると東欧(チェコ)~ロシア~中央アジア~東アジア…と大陸を西から東へ飛翔する壮大な音楽の旅になる仕掛けだ。しかも、いずれの曲も大地に根ざした「生命」を讃える舞曲。私たちのご先祖様もおそらく数万年前、これと同じような道筋を辿って東の果ての島(日本)に辿り着いたのだろうか…と思うと感慨深いものがある。

ちなみに、イーゴリ公東征の年1185年は、壇ノ浦の戦の年。韃靼人があのメロディで踊っていた頃、日本では平家が壇ノ浦で滅びている。そう聞くとちょっと違った万感の思いが胸に押し寄せる。

          *

Tabe170714 夜は、田部京子リサイタル〈シューベルト・プラス第2回〉を聴きに朝日浜離宮ホールへ。ベートーヴェンとシューベルト晩年の2つの名作ソナタを並べ、それをもうひとりの晩年の作曲家(私)が客席で聴くという…深淵を覗き込むような趣向(笑

彼女の音楽はもはやベートーヴェンでもシューベルトでもなく、彼岸から聴こえてくる瑠璃色の真言(マントラ)のように聞こえる。最近、一身上の都合もあって音楽から離れた生活をしているので、久しぶりの生の音楽は一層心に染み入る。

2017年7月 6日 (木)

徘徊老人グッズ

Suicase

最近、AppleWatchとiPhoneを持ってぶらりと散歩(徘徊)に出るのが趣味になった。

iPhoneの方にSuicaを仕込んでおいて、Watchとペアリングすると、腕時計を嵌めた手首をかざすだけで電車やバスに自由に乗れる(もちろん乗車賃は課金されるが)。いわゆるモバイルSuicaだが、iPhone/Watchで使えるようになったのは昨年10月から。

これがなぜ「徘徊」に便利かというと、どこに行くか全く決めずに電車やバスに乗ることが出来るからだ。天気次第でふらりと外に出て、最初に来たバスに乗り、適当な停留所で降り、近くの駅で最初に来た電車に乗り、気の向いた駅で降り、Mapで場所を確認しつつ適当に歩き、疲れたらどこかで御飯を食べ、電車に乗って帰って来る。

Landscapef_2せいぜい2〜3時間ほどの文字通りの「手ぶら」の旅だが、乗り換えや散策を含め結構歩く。鞄から財布を出す必要も小銭をじゃらじゃらさせる必要もなく、少し長距離ならiPhone経由でグリーン券や特急券を買うことも出来る。東海道新幹線も今年の9月から(東北・北陸新幹線は既に可)この方式で乗れるそうだが、さすがに新幹線で全国を徘徊する気はない。

おかげで、ときどき(と言っても週一二回にすぎないが)外に出て、知らない街や川辺・海辺を散策するようになった。机とピアノ(&パソコン)の前に座りっぱなしの今までのひきこもり人生からすれば、結構画期的な出来事である。こういうのも徘徊老人というのだろうか。

2017年7月 3日 (月)

ルーセル・ビゼー&ショパン

BizetchopinrousselFM「ブラボー!オーケストラ」7月分2本の収録にNHK401スタジオへ。

今回は、紀尾井ホール室内管弦楽団(旧:紀尾井シンフォニエッタ)の第107回定期(2017年6月30日@紀尾井ホール)を2回に分けて放送。指揮:ジョン・ネルソン。

7月9日(日)は、ルーセル「蜘蛛の饗宴」、ビゼー:交響曲ハ長調。
7月16日(日)は、ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調(p:小菅優)。アンコール:夜想曲嬰ハ短調ほか。

ビゼーは17歳で最初の交響曲を書き、25歳でオペラ作曲家への道を踏み出すも、オペラ「カルメン」初演失敗の失意の中36歳で死去。
ショパンは20歳で2つの傑作ピアノ協奏曲を書いて祖国を離れ、演奏家&作曲家として活躍するもウィーン、パリ、マヨルカ島と転々としたあと病に倒れ39歳で死去。
ルーセルは二十代を海軍のフリゲート艦勤務で過ごし、25歳で退役した後音楽の勉強を始め37歳で最初の交響曲を作曲、第一次世界大戦に従軍するも生き延びて、戦後はノルマンディで悠々自適の作曲生活を過ごし68歳で死去。…人生いろいろだ。

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