遠くからの3つの歌
この夏のもうひとつの宿題が、チェロの長谷川陽子さんからの委嘱による新作だ。
ただし書き下ろしの新曲というわけではなく、「武満(徹)さんがギターのために書いた〈12の歌〉のように、自分が大好きな古今名曲のメロディをアレンジして花束にしたような組曲を」という御注文。幾つかの候補曲の中から3曲(聖歌/賛美歌/唱歌)を選んでチェロとピアノ版にアレンジすることになった。舘野泉さんのために書いた〈3つの聖歌(シューベルト/カッチーニ/シベリウス〉と同じ趣向の姉妹作である。
ちなみに長谷川陽子さんとは、大河ドラマ「平清盛」の紀行の音楽(夢詠み)を二十絃の吉村七重さんとのデュオで演奏してくださって以来のお仕事。今回の編曲集を〈遠くからの3つの歌〉と題したのは、その時のお二人の…彼方から聞こえる微かな歌を口寄せしてこの世に降臨させる巫女…というようなイメージがあったせいかも知れない。
曲はこの秋に開かれる長谷川陽子さんデビュー30周年リサイタルで披露される予定。
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