« 2017年9月 | トップページ | 2017年11月 »
FM「ブラボー!オーケストラ」の収録にNHK401スタジオへ。
今回、ちょっと妙なところに注目してしまったのが、ベートーヴェン〈英雄〉の「3づくし」な点。3番目の交響曲、調性は音階の3番目の音「Mi♭(Es)」の調、当然♭が3つ。(しかも1・3・4楽章が変ホ長調、2楽章がハ短調なので、楽譜は全楽章♭3つ)。主人公はEs管のホルン(しかも3本)、EroicaSymphonyと綴ると頭文字は「ES」。音楽の三和音、フランス革命の三色旗(自由・博愛・平等)に通ずるのだろうか。
こんな「3づくし」みたいな算数的凝り方はベートーヴェンっぽくないような気もしないでもないが、今回、師のハイドンの第49番〈受難〉のスコアを見て「さすが師弟!」と納得した。この曲、4楽章全部がヘ短調という妙な作りなのだが、ヘ短調はフラットが4つ。つまり全楽章で曲の始まりに必ず「十字架」が並ぶのだ(受難だけに!)。作曲家というのは時々こういうヘンなことをする(そう言う自分も心当たりがあるのだが)。
なぜかネコ派音楽家という枠で取材を受ける。
今は実家に一匹だけだが、50年前ノラネコ2匹が紛れ込んで来て以来、うちで生まれ死んでいったネコたちは延べ数十匹。
今いる黒猫も、暗くなると実家の前で闇に紛れて私の帰りを待っているから、まあ、「ネコ派」だろう。
還暦過ぎたらネコを膝に載せて縁側で日向ぼっこする老後が夢だったが、……肝心の「縁側」が無いのだった。

高校3年の時に学園祭で初演した〈ピアノ三重奏曲〉(1970)。シンセサイザー(MiniMoog)の多重録音で作った怪しげなテープ音楽作品群(1971〜74頃)。音楽コンクールで初めて入選して演奏された三重奏曲〈歪んだ真珠の牧歌〉(1975)。尺八と琵琶の入ったアコースティック邦楽プログレバンド《Beyond》のライヴ音源(1977)。