フォト

Home page

お知らせ

  • 音楽館
    作品視聴…映像付き
  • 楽譜出版《ASKS.orchestra》交響曲,協奏曲,室内楽などのスコアを電子版(PDF)で販売中。海外向け→**
    出版作品一覧→***NEW
  • 《図解クラシック音楽大事典》(学研)イラストとまんがでオーケストラや楽典から音楽史までを紹介する掟破りの入門書。旧〈音楽大事典〉の超大幅改訂復刻版。
    作曲は鳥のごとく》(春秋社)自らの作曲家生活を綴った独学の音楽史@2013年3月刊
    《調性で読み解くクラシック》(ヤマハ)調性および音楽の謎を楽理・楽器・科学・歴史から読み解く文庫版入門書。
  • ブラボー!オーケストラ
    ・NHK-FM 毎週日曜日19:20~20:20放送。毎月第1-2日曜日(+α)東京枠解説担当。
    ・10月01日/08日/15日/29日
    ・11月05日

« 2017年9月 | トップページ | 2017年11月 »

2017年10月31日 (火)

Halloween?

Halloween2

2017年10月25日 (水)

英雄・受難・亡き子

HaydnbeethovenmahlerFM「ブラボー!オーケストラ」の収録にNHK401スタジオへ。

10月29日(日)放送分は、ベートーヴェン交響曲第3番〈英雄〉。ミョンフン指揮東京フィル(9月16日第61回響の森クラシックシリーズより)

11月5日(日)放送分は、ハイドン交響曲第49番〈受難〉およびマーラー〈亡き子をしのぶ歌〉(MS:小野美咲)プレトニョフ指揮東京フィル(10月18日第113回東京オペラシティ定期より)

No3今回、ちょっと妙なところに注目してしまったのが、ベートーヴェン〈英雄〉の「3づくし」な点。3番目の交響曲、調性は音階の3番目の音「Mi♭(Es)」の調、当然♭が3つ。(しかも1・3・4楽章が変ホ長調、2楽章がハ短調なので、楽譜は全楽章♭3つ)。主人公はEs管のホルン(しかも3本)、EroicaSymphonyと綴ると頭文字は「ES」。音楽の三和音、フランス革命の三色旗(自由・博愛・平等)に通ずるのだろうか。

Fm こんな「3づくし」みたいな算数的凝り方はベートーヴェンっぽくないような気もしないでもないが、今回、師のハイドンの第49番〈受難〉のスコアを見て「さすが師弟!」と納得した。この曲、4楽章全部がヘ短調という妙な作りなのだが、ヘ短調はフラットが4つ。つまり全楽章で曲の始まりに必ず「十字架」が並ぶのだ(受難だけに!)。作曲家というのは時々こういうヘンなことをする(そう言う自分も心当たりがあるのだが)。

ちなみに「英雄」をナポレオンとするには、第2楽章に葬送行進曲というのは妙だと昔から思っていた。それだと後半2つの楽章は「おまけ」にしか聞こえないからだ。しかし「人は死して〈不滅の存在=英雄〉として生まれ変わる」という人間賛歌と捉えれば、再生後の後半2つの楽章の明るさが納得できる。
もしかしたら「英雄」というのは革命や自由のために死んだ無名の市民たちであり、この曲は(現世の英雄などと言うちっぽけなモノではなく)「神の手に抱かれて兄弟となった」彼ら(英雄=人間)を描いた、ある意味では第九の先駆けとなる壮大な作品なのかも知れない…。

Kindertotenという視点で最後に「亡き子をしのぶ歌」を聴くと…何だか色々と儚さや切なさや透明な哀しみがひたひたと大気に広がってゆくのを感じる。

始まった音楽はいつか必ず終わる。でも、新しい音楽がまたどこかで始まる。同じように、人は生まれ、いつか死ぬ。でも、どこかでまた新たな人が新たな夢を抱いて生まれてくる。そうして世界は遙かな未来へ歪んだ夢のように繋がってゆく。

2017年10月16日 (月)

ネコ派取材

Sensexなぜかネコ派音楽家という枠で取材を受ける。

今は実家に一匹だけだが、50年前ノラネコ2匹が紛れ込んで来て以来、うちで生まれ死んでいったネコたちは延べ数十匹。

今いる黒猫も、暗くなると実家の前で闇に紛れて私の帰りを待っているから、まあ、「ネコ派」だろう。

還暦過ぎたらネコを膝に載せて縁側で日向ぼっこする老後が夢だったが、……肝心の「縁側」が無いのだった。

2017年10月15日 (日)

遺跡の発掘@音楽編

Cfds401
仕事場の押し入れを片付けていて、大量のカセットテープが詰め込まれた段ボール箱を発掘した。

中にあったのは、(とっくに捨てたと思っていた)古い自作のテープ数十本。カセットデッキはとうに処分してしまっていたので、急遽、新しくラジカセを買って半世紀近く前の音源を聴いてみた。

Oldcds 高校3年の時に学園祭で初演した〈ピアノ三重奏曲〉(1970)。シンセサイザー(MiniMoog)の多重録音で作った怪しげなテープ音楽作品群(1971〜74頃)。音楽コンクールで初めて入選して演奏された三重奏曲〈歪んだ真珠の牧歌〉(1975)。尺八と琵琶の入ったアコースティック邦楽プログレバンド《Beyond》のライヴ音源(1977)。

そして、ニューヨークで上演したロック・ミュージカル〈SHIRO〉(1981)。NHKFMラジオ劇場で放送したドラマの音楽6本(1979〜1985)。NHK電子音楽スタジオで〈マーマレード回路〉を制作した際の素材テープ(1983)。千葉博覧会で上演した幻のダンス・ミュージカル〈地球MyMother〉(1990)。モンゴル民謡や馬頭琴の音楽にリズムセクションを付けたエスノ・リミックスのサンプル(1990頃)などなど。

稚拙なモノもあるが、なかなかの出来のモノもあり、ジャンルも色々と多彩(というより雑多)。クラシック系現代音楽に固執することなく手広くやっていたら、まともな音楽家としてちゃんと世に出て真っ当な生涯を送れただろうに…。惜しい人を無くしたものである。

« 2017年9月 | トップページ | 2017年11月 »