ブラームスと定年
FM「ブラボー!オーケストラ」の収録にNHK504スタジオへ。
今回は11月12日(日)放送分で、ブラームス交響曲第4番。渡邊一正指揮東京フィル(6月14日第110回オペラシティ定期より)およびグリンカ「幻想ワルツ」(指揮プレトニョフ@10月23日第898回サントリー定期より)
ブラームス晩年の憂愁感漂う第4番……と言っても、51-2歳頃の作品。人生80年90年の現代では50歳で「晩年」はないが、「人間五十年」の時代には充分晩年感があったのだろう。(ちなみにブラームスは享年63。第4番を書いたあと10年の余生がある)
そう言えば、人間は神様から定年50歳(肉体の使用期限が50年)と定められている…とどこかで聞いた憶えがある。生物学的に「恋愛して(生殖活動をして)」「子供を産む(子孫を残す)」という環に参加出来なくなった時点が、その生物にとっての「定年」だとすれば、そこそこ妥当な線のような気がしないでもない。ブラームス先生が第4番を書いている頃に感じたのも、そういう「50歳の壁」だったのかも知れない。
ただし、そういうコトが出来なくなったことでがっくり老け込む人もいれば、そういうコトから解放されて自由かつ元気になる人もいる。「晩年」に枯れる人もいれば、逆に燃える人もいるのはそのせいだろうか。個人的には、歳取ったら普通に枯れて最後は透明になって消える…というのが理想なのだが…サテ、そろそろ
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