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50年前、14歳の冬のクリスマス。高校受験直前の12月になぜか「交響曲」なるものを聴きたくなってレコードを一枚、父に買ってもらった。カラヤン指揮ベルリンフィル「運命/未完成」のカップリング盤だ。
そして、夜、小さな卓上レコードプレイヤーでそのレコードを聴いていると、父が「こんなモノがあるぞ、見てみるか」とベートーヴェンとシューベルトの楽譜を持って来た。父が若い頃アマチュアオーケストラでフルートを吹いているときに手に入れた古いスコアだ。
それを見ながらレコードを聴き直し、「ここで鳴っているすべての音が楽譜に書かれている!」と気付いた時、頭の中で宇宙が誕生するときのビッグバンのような何かが炸裂した。そしてその夜、「僕は作曲家になる。そして交響曲を書く!」と決心し、翌朝から音楽との長い長い格闘が始まった。
あれからちょうど50年。今はもうあの時の狂気のような音楽への熱はすっかり消え失せ、懐かしさの入り交じった淀んだ残滓だけが記憶の底に浮遊している。気が付けば人生は終わりに近付き、長かったような…短かったような…という微妙な感慨だけが枯れ野をかけめぐる。
そんな人生について、最後に何か一言……と悪魔(サンタクロース?)に問われたら、こう答えたい。
「あぁ面白かった。」
FM「ブラボー!オーケストラ」12月最後の回の収録にNHK401スタジオへ。
今回は12月24日(日)クリスマスイヴの夜放送分で、10月28日に代々木公園の特設会場で行われた《子供のためのコンサート/オーケストラ大運動会》(2020年東京オリンピック開催1000日前&代々木公園開園50周年記念)から、ウィリアムテル序曲、スターウォーズ組曲などを当日のお話を交えて放送。司会:中川翔子、高山哲哉アナウンサー、ゲスト:錦織健(テノール)、岩本力指揮東京フィル。
昨年11月も同じく中川翔子さんの司会(私も説明役として参加)で子供たち向けの《渋谷発!オーケストラおもしろ研究所》というコンサートを放送したが、今回もそのシリーズ。後半は運動会で定番の音楽(ギャロップやカンカンなど)や「ラジオ体操第一」の音楽、そして「アニメソング・メドレー」なども登場。いつもの「ブラボー!オーケストラ」とは雰囲気の違う異空間?をお楽しみ下さい。
ちなみに、前回2000人近い子供たちの前で「みなさん、お元気ですかぁ」とか「はーい、ここでクイズですぅ」と言う羽目になってつくづく思い知ったのだが、私は子供相手の仕事には向いてません(笑…ナニヲイマサラ
ネットで偶然、サンクトペテルブルクで交響曲第5番が演奏される(おそらくロシア初演。しかも今日)ことを知る。
長谷川陽子さんのチェロリサイタル@浜離宮朝日ホールで〈遠くからの3つの歌〉初演(ピアノ:青柳晋さん)。