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2018年2月13日 (火)

幻想の孤独

BerliozsmithsonFM「ブラボー!オーケストラ」の収録にNHK608スタジオへ。

今回は、2月18日(日)放送分の一本で、曲目はベルリオーズ「幻想交響曲」。ミョンフン指揮東京フィル(2018年1月24日第114回オペラシティ定期より)。

左:幻想交響曲を発表した頃のベルリオーズ。
右:女優ハリエット・スミッソン。

この曲、前半3楽章は(身も蓋もなく言ってしまえば)意外と凡庸。全体を支配する固定楽想のメロディなどもっとマシな(耳に残る)モノを思い付かなかったのか?とさえ思うし、ワルツは悪くないものの常識の範囲内、続く第3楽章の「野の風景」は死ぬほどつまらない(カットしちゃいたくなる…と言った指揮者がいたが同感である)

ところが、後半いきなり断頭台への行進で3段階ほどレベルアップ。最終楽章のオーケストレイションはもう神がかった凄さでいつ聞いても鳥肌が立つ。ロマン派をすっ飛ばして80年未来の現代音楽(春の祭典の直前くらい)まで行ってしまう感じだ。

ちなみに、この曲には俳優と合唱・オーケストラが演じる続編(レリオ…あるいは生への復帰)があって、ベルリオーズは「幻想」とペアで演奏して一晩の演目にすることを想定していたらしいが、こちらは(どう贔屓目に見ても)失敗作。もし成功していたら、音楽と文学と演劇を合体させた(後のワーグナーの楽劇のような) 総合芸術として音楽の未来を変えたのかも知れない…というような聴き方をすれば、ちょっとゾクゾクしないこともない。

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