遠き日の音楽・旅の空の音楽
NHK 503スタジオでFM「ブラボー!オーケストラ」7月8月分2本の収録。
7月15日(日)放送分は、前半にシューベルト:交響曲第5番変ロ長調(指揮プレトニョフ@2017年10月18日第113回東京オペラシティ定期より)。後半はグリンカ:ルスランとリュドミラ序曲、ムソルグスキー:禿げ山の一夜(指揮バッティストーニ@2018年6月3日第76回休日の午後のコンサートより)
8月5日(日)放送分は、ベルリオーズ「ラコッツィ行進曲」とドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」、アンコールにシュトラウス「ピチカート・ポルカ」(指揮バッティストーニ@同上の休日の午後のコンサートより)いずれも演奏は東京フィル。
前半は、もしかしたら後世(作曲者の死後)には残っていなかったかも知れない音楽(5番はシューベルト19歳の日の若書きの交響曲、禿げ山はムソルグスキーが20年がかりで取り組むも結局生前は完成形に至らなかった曲)。
後半は、偶然にも旅の空の下で書かれた音楽(ラコッツィ行進曲はベルリオーズがハンガリー旅行中に書き、新世界交響曲はドヴォルザークがアメリカ滞在中に作曲、ピチカートポルカはシュトラウス兄弟がロシア旅行中連弾しているとき思い付いた曲)。
収録後、外に出ると、まだ7月というのに夏真っ盛りのような猛暑。西日本を襲った大雨災害の痛ましいNEWSにしろ、旧オウム真理教の教祖たちの死刑のNEWSにしろ、脳髄の奥底がむずむずするような話ばかり。かろうじて、タイの洞窟に閉じ込められた少年たちが無事救助されたNEWSが微かな光明。そんな中で音楽はすべて遠き日の旅の空の中に漂う夢のごとし・・
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