金魚によせる2つの雨の歌
舘野泉さんの11月のリサイタル用に作曲を進めていた左手ピアノの作品、ようやく脱稿する。
〈金魚によせる2つの雨の歌〉と題する小品で、「雨の歌」「雨の踊り」の2曲からなる演奏時間10分ほどの作品。ピアノソロの曲ではあるのだが、今回はちょっと趣向を変えて、録音された伴奏音(ドローンとリズムパターン)との擬似デュオ仕立て。
もともとは舘野さんからの「色っぽい曲を書いて下さい…」というリクエストで、室生犀星の「蜜のあはれ」に出て来る金魚と老作家の会話のイメージ(存在しない存在との擬似デュオ)で書き始めたのだが…
…この夏の殺人的暑さと介護疲れからだんだん色っぽさは蒸発してゆき、「乾いた金魚が干涸らびた池の底で人生の最後に夢見る雨乞いの歌と踊り」というビジョンに変質…タイトルの可愛らしさとは程遠い世界に仕上がった(ような気がする)。
初披露は、11月9日(金)「舘野泉ピアノ・リサイタル」@東京文化会館小ホール(…の予定)。
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