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2018年10月22日 (月)

亡き子は天に遊ぶ

MahlergFM「ブラボー!オーケストラ」2本の収録にNHK605スタジオへ。

今回は、2018年10月13日の神奈川フィルみなとみらい定期から、マーラーの〈交響曲第4番〉と権代敦彦〈子守唄〉の2曲を(時間の関係で)2回に分けて収録。

11月4日(日)放送が、マーラー〈交響曲第4番〉の前半第1楽章から第3楽章まで。
そして(ちょっと離れて)12月2日(日)放送が、後半の第4楽章(ソプラノ:市原愛)と〈子守唄〉。演奏は川瀬賢太郎指揮神奈川フィル。権代作品はメゾソプラノ:波多野睦美、ピアノ:野田清隆、横須賀芸術劇場少年少女合唱団。

〈子守唄〉は、大阪の池田小事件で犠牲になった娘を偲ぶ母親の手記と旧約聖書やミサ曲の典礼文を交錯させた感動的な作品。この現代版「亡き子をしのぶ歌」を交響曲第4番の〈天上の生活〉で受けるという構成(…なのだが、放送の都合で2回に分割され、しかもひと月近く間が開いてしまうという仕様に)

それにしても、このうえなく美しい響きの中で「天国はいい処だよ」と歌われるマーラーの曲は…怖い。何の苦しみもなく安らかで楽しい世界…それは「死」の向こうにしかないからだ。…などという聴き方をすること自体、マーラーの毒に取り込まれている証拠なのだろうけれど。

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