左手ピアノ公開オーディション
金沢の石川県立音楽堂で開かれた〈左手のピアニストのための公開オーディション〉に審査員の一人として参加してきた。
もともとは舘野泉さん・一柳慧さん・末吉保雄さんのお三方による審査だったのだが、この夏に末吉さんが亡くなられたため急遽代理の審査員を務めることになった次第。
審査員…という役は全てお断りしてきた(なにしろ音楽界で一度もコンクールや賞の審査に通ったことがない独学の食わせものの身なので後ろめたいのである)のだが、舘野さんの要請で文字通り「押っ取り刀(&日帰り)で」駆けつけることに。
今回のオーディションの参加者は、実際になんらかの身体的事情で左手のみの演奏をしている方ばかり。
それぞれ個性的な音楽を持ったハイレベルの方々が集まったが、その中から、車椅子の身で圧倒的な演奏を聴かせた月足さおりさんと、私の「タピオラ幻景」や協奏曲「ケフェウスノート」なども既に演奏している瀬川泰代さんの二人が最優秀賞に選ばれ、来年春の金沢音楽祭に協奏曲のソリストとして招かれることになった。
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