映画ボヘミアンラプソディ
クイーンの伝記映画「ボヘミアンラプソディー」初日を見に行く。(映画を公開初日に見に行くのは「シンゴジラ」以来(笑。
むかし(1973年頃) アマチュアのロックバンドでキイボードを弾いていた頃、ピンクフロイドの「狂気」 、EL&Pの「恐怖の頭脳改革」、イエスの「海洋地形学の物語」と並ぶ新譜として登場したのがクイーンのデビューアルバム「戦慄の王女」(当時はフラメンコ系プログレ?の「カルメン」と並ぶ新鋭バンド)だった。初期の曲はあまり強い印象を残さなかったが、「ボヘミアンラプソディ」(1975)には驚いた。当時私淑していた松村禎三師に「すごい曲があります!」と興奮して紹介したのだが「(あまりにも色々なものを詰め込みすぎていて)小賢しすぎる」と一蹴されてしまった。個人的にはそういう小細工の部分より、知と情がハイレベルで混淆する音楽のシンプルさに圧倒されたのだが、そもそもフレディーマーキュリーの「あの声」ありきで成立する唯我独尊の世界。影響を受けようにも真似しようにも手も足も出なかった。
ちなみに、この時クイーンをプログレッシヴロックにカウントしなかった段階でプログレの歴史は終了した(のだと思う)。
そう言えば、この年(1973年)には映画「ジーザスクライスト・スーパースター」も公開されている。こちらは松村禎三師が(劇団「四季」の浅利慶太氏に薦められて見に行き)「これは凄いぞ。絶対見に行け!」と厳命され、ゲッセマネのシーンで卒倒しそうになった。今にして思えば凄い年だった。
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