羨ましい作曲家たち
FM「ブラボー!オーケストラ」2本の収録にNHK 401スタジオへ。
12月16日(日)放送分は、ロッシーニ「ウィリアムテル」序曲、ベートーヴェン交響曲第7番。渡邊一正指揮東京フィル(2018年10月1日第11回平日の午後のコンサートより)
そして来年1月13日(日)放送分が、ロッシーニ「アルジェのイタリア女」「チェネレントラ」序曲@バッティストーニ指揮東京フィル(11月12日第121回オペラシティ定期より)。サン=サーンス交響曲第3番「オルガン付き」ミョンフン指揮東京フィル(10月5日第911回サントリー定期より)
古今の大作曲家たちには「彼らのような才能が欲しい・彼らのような音楽を書きたい」と憧れることはあっても、「彼らのような人生を歩みたい」と思うことは極めて少ない。素晴らしい音楽と引換えの罰ゲームのような人生がほとんどだからだ。
そんな中で「幼少時から神童と称えられ、青年期には人気作曲家として名を成し、奥さんにも子供にも経済的にも社会的にも恵まれて巨匠となり、悠々自適な晩年を過ごしてそこそこ長生きをする」タイプも稀に存在する。ロッシーニとサン=サーンスはその代表格かも知れない。
特に、20歳頃から年に4つも5つもオペラを書き飛ばして時代の寵児となり、人気絶頂の三十代後半でさっさと引退し、残りの人生はグルメ&美食三昧。それでも70代後半まで長生きしたロッシーニは「せめてなりたや」の憧れレベル。
同じく神童から巨匠になり、ピアノとオルガンの達人にして詩や絵から数学・天文学まで玄人はだしだったというインテリ博学のサン=サーンスも捨てがたい。もう何もかも手遅れだが・・・
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