日記史
パソコンにDataが残る以前の過去のスケジュールを調べる必要から、むかしの日記類を押し入れから引っ張り出すことになった。
紙媒体の「日記」は、高校にあがった年の1968年5月からほぼ1年1冊のペースで20年間分、1988年12月まで。そのあと1989年1月から「3年日記」という媒体で5冊分、2003年12月まで15年分が続く。
それと並行して、1987年ようやく日本語(漢字と平仮名)を入力できるようになったパソコン(MacPlus)で、日記を入力し始めた記憶があるが、この頃のデータは古いOSすぎて今では開けない。


その後、1997年にMacのOSが8になったのを期にパソコンを新しくし、幾つかの日記ソフトを試みた末「Now Up-to-Date」というカレンダーソフトにスケジュールを書き込み始めた。これが97年1月から(OSの都合で使えなくなる2005年頃を経て)2010年12月まで残っている。
それと並行してMacOSXのカレンダーソフトも2003年より使い始めている。そして、2010年6月から普通のWordやPagesで「日記」を書くようになり、これが現在まで続いている。
つまるところ、データがパソコン内にあって検索できるのは2008年頃からのたった10年分にすぎず、Macのカレンダーも12年以上前の記憶は不確か。Data入力したものはPDF化することで一応20年前まで遡って検索可能だが、それ以前の「手書き文字」媒体の日記やメモは、入力し直さない限りどう検索しても引っ掛からない(紙を処分してしまえば永遠に消滅)ということになる。
あらゆるデータはネット(&パソコン)上にある…というのは現代の「大いなる物語」だが、そこには巨大な「空隙」があることも事実。平成の30年が終わろうとし、著作権保護期間が70年になる時代を間近に控えたクリスマスイヴ。圧倒的な情報量の裏の広大無辺な空白を前に、「時」と「記憶」に関する茫漠たる思いが頭をよぎる。