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2019年1月27日 (日)

音楽の(無駄な)考古学

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J.ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」やハラリ「サピエンス全史」などに書かれた有史以前の人類の文化の考察は、何度読んでもわくわくするのだが、そこにどういう「音楽」があったのか、は残念ながら全く記述がない。

それは当然な話で、リズムや歌は化石や遺物として発掘されたりしないからだ。考古学的に確認できるのは、明らかに「楽器」として使われたと分かる骨の笛や琴などだが、それは(ごく一部の例外を除いて)最も古いモノでも紀元前六千年ほど前。その後、紀元前三千年ほど前(いわゆる古代文明の時代)には世界各地で普通に「音楽」が演奏され研究されていたことが絵や文字の情報で確認されているそうなのだが(ただし、録音などあるはずもないので「音」の情報は無い)、さて、それ以前にどういう音楽が/どういう経緯で/どんな伝播の仕方をしていたのかは、サッパリ分からない。

ただ、一万数千年前頃には人類は牧畜や農耕を始めている…ということは、複数の人間が一緒になって作業をするための労働歌とか収獲の踊りらしきもの(えんやか…でも、どっこい…でもいいのだが)があったのは確実だろうし、それ以前にも、集団で狩りや戦さをするにあたって行軍のリズムや攻撃の合図や戦勝を祈る歌などが全くなかったとは思えない。

さらに昔、数万年前にアフリカから出てユーラシア大陸を横断し南北アメリカ大陸にまで辿り着いた祖先たちが、ただ黙々と何の音も立てずに数千数万キロの荒野を歩いた…と考える方が無理がある。そこには何かお互いの存在と意志を確認しあうようなリズムや歌(ほいほ〜い…でも、ひゅーひゅー…でもいいのだが)があったと考える方が自然だ。

…のだが、この話は永遠に「想像」の域から出られない。なぜなら、最初にも書いたようにリズムや歌が物証として発掘されることは100%ないからだ。というわけで、考えるだけ無駄と言えば無駄なのだが…。タイムマシンがあったら一万年前にテレコを持って行って彼らの歌を聴いてみたい。こればっかりは「夢」で終わるしかないのだけれど。

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