フォト

Home page

お知らせ

  • 音楽館
    作品視聴…映像付き
  • 楽譜出版《ASKS.orchestra》交響曲,協奏曲,室内楽などのスコアを電子版(PDF)で販売中。海外向け→**
    出版作品一覧→***NEW
  • 《図解クラシック音楽大事典》(学研)イラストとまんがでオーケストラや楽典から音楽史までを紹介する掟破りの入門書。旧〈音楽大事典〉の超大幅改訂復刻版。
    作曲は鳥のごとく》(春秋社)自らの作曲家生活を綴った独学の音楽史@2013年3月刊
    《調性で読み解くクラシック》(ヤマハ)調性および音楽の謎を楽理・楽器・科学・歴史から読み解く文庫版入門書。

リンク

« 7番か8番か9番か | トップページ | 音楽の(無駄な)考古学 »

2019年1月26日 (土)

AI は音楽の夢を見るか

Picturek_2最近、音楽ではなく「音楽が生まれる以前」の夢をよく見る。

…とは言っても、中世/ルネサンスとか万葉/平安の昔の音楽とかでなく、人類がホモサピエンスになるより前、二足歩行を始めて何かを両手で叩いた瞬間(リズムの誕生)とか、唇と喉とを動かして歌とも言葉とも知れない声を発した瞬間(メロディの誕生)とか…何万年前だか何十万年前だか分からない昔の(キューブリックの「2001年」冒頭のヒトザルのシーンみたいな…)夢である。

もし「最高の知能と処理能力と情報量を持ちながら、西洋的ロジックとかキリスト教的倫理観とか機能和声とか現代風の歪んだ世界観のような邪魔なものが頭に仕込まれていないプレーンな人工知能」というのが存在するのなら、「結局のところ音楽って何?」と尋ねてみたい。でも、今のところはSiriやAlexaに聞いても、Wikipediaの「音楽とは何か?」の頁を紹介してくれるだけだ(笑

ただ、言葉で質問して言葉で返事をもらう以上、言語のロジックからは逃れられない。「返事は(言葉ではなく)音楽で」…というのが正しい回答なのかも知れない。「考えるな、感じろ(Don't think. Feel !)と言ったのはブルース・リーだったか…。「我思う、ゆえに我あり」の代わりに、こう呟く東洋風人工知能というのはいつ出来るのかしらん。

« 7番か8番か9番か | トップページ | 音楽の(無駄な)考古学 »

音楽考」カテゴリの記事