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2019年2月28日 (木)

エルガーとヴォーン=ウィリアムス

Elgarvw

FM「ブラボー!オーケストラ」3月分2本の収録のためNHK605スタジオへ。

3月10日(日)放送分は、ヴォーン=ウィリアムス「グリーンスリーヴス幻想曲」、エルガー「チェロ協奏曲」(vc:辻本玲)ほか。

3月17日(日)放送分は、モーツァルト「魔笛」序曲、交響曲第41番〈ジュピター〉ほか。演奏は円光寺雅彦指揮東京フィル。 いずれも2019年2月2日座間市で行われた番組の公開収録から。

最初の一本は、個人的に大好きなイギリス近代もの。特に「グリーンスリーヴス幻想曲」は高校のオーケストラ部(ワグネルソサイエティ)に入って最初に練習した思い出の曲でもある。中間部に不思議なメロディが出て来て、それが凄く印象的なのだが、後年(1980年代)キース・エマーソンが「タッチ&ゴー」という曲のイントロで朗々と鳴らしていて驚いた。「なんと、まあマニアックな!」と思ったら、実はイギリスでは結構有名な古謡(Lovely Joan。採譜はヴォーン=ウィリアムス)なのだそうだ。

もうひとつちなみに、 エルガー(写真右)は犬好きで、ヴォーン=ウィリアムス(写真左)はネコ好き。その違いは音楽の性格にも表れているような気が…しないでも無い。

余談ながら、モーツァルト最後の交響曲が「41番」という一見平凡そうに見える数なのが昔から不思議だった。ところが、数学マニアの知人に言わせると「41は素数。しかも13番目の素数なので、素数番目の素数=スーパー素数」なのだそうだ。なるほど。では、これからは〈ジュピター〉ではなく交響曲第41番〈スーパー素数〉と呼ぶことに(笑

2019年2月21日 (木)

早咲きの桜

Sakura190221散歩コースの代々木公園で、早咲きの桜(河津桜)がほころび始める。

知らない間に春は来る。油断も隙も無い(笑

2019年2月18日 (月)

東京タワー

Towers_2なぜか東京タワーの近くに一泊。

65年間東京に住んでいるが、考えてみれば東京タワーに行ったことは数えるほどしかない。小学校の社会科見学で1回、二十代の頃ヒマつぶしに1回、あとは記憶がない。

建った頃(昭和30年代)は、周りに高いビルなどほとんどなかったので、実家の二階の窓から普通に見えた。でも、今では東京中、高い建物だらけになり、ビルに埋もれてどこにあるのかまったく分からなくなってしまった。首都高を走る時に横目で見ることはあるが、しみじみ見上げたのは、もしかしたら30-40年ぶりかも知れない。

改めて見てみると、何とまあ東京の真ん中にヘンなものが60年間建っていたのだな…と不思議な感慨がよぎる。などと今さら言うのもおかしいが。

2019年2月14日 (木)

陶虫化想

Bugh 買い物に渋谷の東急本店に寄ったら、なぜか食器売場に昆虫がずらりと並んだ不思議な一角があり、思わず引き寄せられる。

Cup

奥村巴菜さんという若い女性陶芸家のミニ個展で、作品はなんと全部「虫」。しかもツノゼミとかゾウムシとか…可愛いんだか気持ち悪いんだかぎりぎりのコたちをスーパーリアルに大小取り混ぜて展示してあって圧巻。思わず「虫愛づる姫君(&ナウシカ)」の話を思い出した。

あんまり可愛いので、ミニ蛙の付いたぐい吞み(?)を購入(なるほど、カエルも虫偏なので「虫」なのである)。夜、早速、酔心を注いで一杯。

2019年2月 9日 (土)

雪の日の花束

19209_2父の命日でお墓へ。

東京は折りしも雪。
普通の生け垣が、まるでかすみ草をまぶした花束のようになり、なんともいい風情だ。

でも、雪というのは純白無垢のように見えて、実はあんまりきれいなものではないらしい。「その証拠に、積もった雪が融けると車がどろどろになって、洗うの大変なんですよ。特に黒い車はね」と帰りのタクシーの運転手さん。「人間に似てますね」と言いそうになって…吞み込んだ。

なんだかこのところ鎮魂関係(?)の話題が多い。

2019年2月 5日 (火)

らららクラシック@フォーレ

Lalalacla_2NHK 112スタジオでETV「らららクラシック」の収録。司会:高橋克典さん、牛田茉友さん。今回取り上げるのは、フォーレの「レクイエム」。

この曲、レクイエムでありながら異様に優しく軽やかで美しい。しかし、そのシンプルさの裏には、曲の成立や背景などを巡って色々なものが絡み合っていて奥深い。カトリックの(怖い死を描く)「死者のためのミサ曲」に対して、どこまでも優しく簡素で私的/詩的な(もはやプロテスタント的と言ってもいい)視点で書かれた(実は異形の)「レクイエム」と言ってもいいのかも知れない。

Lalala19a_2さらに、この曲を起点にして、フランス近代の精緻な和声感・中世ルネサンスの旋法的響き・簡素でジャズ風にも聞こえるコード進行・ミニマルミュージックにも通ずるようなアルペジオを繰り返す陶酔感・東洋の死生観とも矛盾しない楽園/極楽の響き…などなど色々なものが聞こえることにも気付く。こんなにも簡素で・音数が少なく・私的で・全てを切り詰めた音楽なのに…カトリックやプロテスタントの枠を超え、過去から未来・西洋から東洋に広がる大きな視座を感じる。不思議な曲だ。…というようなお話を30分。

放送は、3月22日(金)21:30〜22:00
再放送 3月28日(木)10:25〜10:55…の予定。

2019年2月 3日 (日)

追悼@丹羽勝海氏

Niwa丹羽勝海さんが亡くなった。日本を代表するテナー歌手であると共に、カウンターテナーの第一人者。クラシック音楽という枠に縛られない…奇才という名がふさわしい不思議な人だった。

彼と出会ったのは1984年頃。西村朗氏との共作による幻のオペラもどき「ロトの黙示録」を上演した後、80-90年代に10作の「モノドラマ」シリーズを制作・共演した。アングラ演劇のような…語りとピアノの即興伴奏が基本…の一発芸のような舞台で、(今なら簡単に動画にしてネットにアップもできただろうが、何しろVHSかカセットの時代)もはや永遠に再演も蘇演も出来ない「砂絵」のような作品群である。

Mrtraumaa
・トラウマ氏の一日(1985)
・ランダム氏の独白(1987)
・フラクタル氏の生涯(1988)
・コンポーザー氏の憂鬱(1989)
・ネオオペラ:セレスタ(1993)
・百物語より(1994)
・スプラッター氏の怖い話(1995)
・ナムウ氏の黙示録(1995)
・KENJI(1996)
・和聲草紙(1997)

最初は(とにかく予算がなかったので)丹羽氏が一人で語り演じ、私がその後ろでピアノやキイボードの即興演奏をする…というだけのシンプルなモノドラマ形式で始まった。基本的に下記のような↓、セリフに図形が書き込んであるだけの簡素な楽譜(落書き)で演じるのだが、そのうちパーカッションが加わり、色々な楽器(洋楽器・和楽器から電子楽器によるライヴエレクトロニクスまで)が加わり、さらに彼の生徒さんたち「あぽろんの会」の面々が加わり…と大きくなり、先斗町の歌舞練場や北とぴあ、1500人収容の市民会館(この時は、柴田恭兵さんに丹羽さんと共演して貰った)からイギリスの国際発声学会などの大舞台で上演したこともあった。
Monodramaa
いずれも目指す処はオペラではなく「寄席」。丹羽さんのユニークなキャラクターを全方位にわたって押し出した「泣き笑い」の世界が売りで、お客を「笑わせる」か「泣かせる」(時には「怖がらせる」)ということに全力を傾けた。実際、ステージ上で演奏しながら(セリフひとつ・音ひとつで)客席からの笑ったり泣いたりする反応をリアルタイムで感じられるという(密室で楽譜を書くだけの作曲家では味わえない)背徳的な快感をたっぷり体験させて貰った。

そもそも彼は、正統派オペラの主役や第九の独唱を務めながら、歌曲や現代曲の演奏も多数こなし、一方で映画「男はつらいよ」(第35作/寅次郎恋愛塾)に神父役で出演したり、ミュージカルで(マツコデラックスなみの)女装男性を演じたりする、ジャンルを超えた希代のエンターテイナー。モノドラマのシリーズでも、とにかく彼が出て来て中年男性の悲哀を愚痴るだけで客席が笑いに包まれる。恰幅のいい体から繰り出される低音からカウンターテナー唱法まで音域はとてつもなく広く、男性・女性・子供・動物・宇宙人・何にでも化けられる。おかげで、随分と想像(妄想)の翼を広げて色々なキャラクターを演じて貰い、好き勝手をやらせて頂いた。感謝。

Ring余談だが、丹羽さんは当時南箱根に別荘を持っていて、一度コンサートの後「これから行きませんか?」と誘われて伺ったことがあるのだが、「リング」というホラー小説の舞台がまさにそこ。偶然(本当に偶然にも)、その当時話題の小説と言うことで読んでいて、夜、熱海から車を走らせながら、小説の描写と同じであることに気付き、別荘に着くとまさに呪いのビデオの発生源であり床下に古井戸のある場所であると確信。これは怖かった。(のちに何かの番組で作者の鈴木光司氏とお会いして話をする機会があり、聞いてみたら本当にその場所だった。おっと、この話を聞くとモニターから貞子さんが…

…などなど色々思い出すことは沢山あるが、もはや細かい部分は記憶も定かで無い。こうやって「ああ、面白かった」という余韻だけを残して、すべては夢のように消えてゆくのだろう。音楽も、人生も、そして世界も。合掌。

2019年2月 2日 (土)

Echo Spot

Echospot_2カードのポイントが溜まっていたので、前から気になっていたEcho Spotというのを買ってみた。

2.5インチの小さな丸いスクリーンが付いたスマートスピーカー。直径10センチほどの球形で、小さくて軽い。デスクに載っていたら可愛いかも知れない…というだけの理由で手に入れたのだが、時計や天気予報やニュースなどのほか、WiFiに繋げてAmazonのショッピングや音楽/ビデオ再生、家電のIoT化…などなど色々なことが出来そうな(…出来なそうな)。

基本は音声での入力なので(iPhoneに「ハイ!Siri」と言うのと同じく)いちいち「アレクサ!XXして」と言わなければならない(ウェイクワードというらしい)のがちょっと恥ずかしい。また命令や指示にもコツがあるようで、最初は「XXの音楽をかけて」とか「XXに連絡して」というように言ってくださいと注文される。ここで「機械に指示されるのか」などとカチンと来る人はお付き合いはやめた方がいいだろう。

面白いのは、ニュースや音楽の再生など「彼」がやっていることを止めたいとき。「止めて!」「やめろ!」だと停止はするがフリーズしてしまう感じになる。そういう時は「アレクサ、ありがとう」と言うと「お役に立ててよかったです」とか「またいつでもどうぞ」などとにこやかに(?)言ってデフォルトの状態に戻る。なるほど、人間も同じだな、と妙に納得してしまった。

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