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2019年4月

2019年4月30日 (火)

平成最後の日

Diary 平成最後の日に、昭和最後の日(1989年1月7日)の日記を読む。

1月7日(土)くもり 6:33天皇陛下崩御。昭和最後の日となり明日から平成元年。

TVすべて追悼番組となり、CMもなし。FM、ラジオもクラシックのみ。巨大な大晦日のようだ。

1月8日(日)雨のちくもり。平成元年になる。静かな一日。

>そうそう。平成は「急に」なったのだった。昭和天皇の病気で半年ほど「自粛」の暗い雰囲気が日本中を包んだ後、正月明けの7日早朝に「崩御」の報。14時すぎにいきなり「平成」と発表された。当時の私は絵に描いたような貧乏作曲家(笑)で、狭い1Kのアパートを借りて、小さな電気ピアノで最初の交響曲を書き始めていた頃。崩御の前後に、暗く悲しい曲調なのが気に入られてか拙作〈朱鷺によせる哀歌〉が放送で時々流れていた(そう言えばその数ヶ月ほど前に…アナタの曲を含めて暗いクラシック/現代曲を「特別放送」用に何曲か録音するが「ご内密に」…というような話があった)ような気がする。

今なら色々な情報がネット上を飛び交うところだが、当時はネットもなければブログもなく、ようやく「パソコン通信」というテキストだけのデータ通信サービスが始まった頃。携帯電話などもちろんない(あっても冗談みたいに大きな箱形だった)。その2年ほど前(87年)に本格的にパソコン(macintosh plus)を導入し、細々と原稿を書くようになったものの、印刷はモノクロでぎざぎざのドットプリンターで、やり取りはFAX。打ち込みのMIDI音源で簡単なサンプル曲は作れるようになったものの、PCでオーケストラ曲を作曲したりスコアを書くことはまだまだ夢の夢。当然ながらスコアも日記も「手書き」で書いていた!(全面的にデジタル化したのは10年後の1997年から)。そんな時代だった。

…などと列挙して行くと、30年前のことながら微妙に「原始時代」っぽい感じがする(笑)。ほんの昨日のような…遠い遠い遙か昔のような…不思議な記憶である。(そして今日のことも、多くの人々の「プライベートな記憶」として後世に脈々と伝えられてゆくのだろう。子や孫の世代に「古〜い」と言われながら)

2019年4月28日 (日)

連休@渋谷

Shibuya渋谷で物凄い人の群に巻き込まれ、身動き出来なくなる。

連休…ということもあって人出が多いのに加えて、何やらパレード(東京レインボープライド2019)にぶつかったのらしい。

それにしても日本の風景も随分変わった。根が昭和の人間(バブルの恩恵を全く受けなかった貧乏バブル世代)なので、平成も21世紀もピンと来なかったのだが、今度は令和。あれからずっと異界に迷い込んでいる気がする。

2019年4月25日 (木)

異界の神社

Kumano新宿界隈をぶらぶら歩いていて、高層ビルの谷間の古い神社(十二社熊野神社)に迷い込む。

15-6世紀頃から在る由緒ある神社で、家から徒歩圏内の散歩コースのいつもの道をちょっと曲がれば五百年以上前からあった場所。それなのに65年間気付かなかったとは。(ちなみに、むかし藤子不二雄・赤塚不二夫氏らのスタジオゼロがあった場所のすぐ前)

何となく、異界に彷徨い込んだみたいな不思議な体験。これで、もう一度行ったら無かったりすれば…面白いのだが。

2019年4月22日 (月)

ワルツとボレロ

Straussmenrave FM「ブラボー!オーケストラ」5月分2本の収録にNHK504スタジオへ。

5月12日(日)放送分は、シュトラウス2世「春の声」「ピチカートポルカ」「雷鳴と電光」「皇帝円舞曲」「美しき青きドナウ」、レハール「金と銀」ほか。小林研一郎指揮東京フィル(2019年1月8日第12回平日の午後のコンサートより)

5月19日(日)放送分は、メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲(vn:竹澤恭子)、ラヴェル「ボレロ」ほか。大友直人指揮オーケストラの日祝祭管弦楽団(2019年3月31日第13回オーケストラの日コンサートより)

日本に3拍子(ワルツ)が入ってきたのは、(おそらく)明治時代「鹿鳴館」の時代。ちょうどヨハン・シュトラウス2世がウィーンで大人気だった頃だ。それまでの日本には3拍子の音楽というのがほとんど存在していない。それを逆手にとって大河ドラマ「平清盛」では今様「遊びをせんとや」を3拍子で書いた。

Asobi

旋法は雅楽の平調子なのに拍子は異端というのが清盛にふさわしいと思ったのと、イチニで前進する2拍子と違って、イチニサンの三拍子は回転するリズム。くるくる(あるいはゆらゆら)回っては戦争は出来ないので「平和」の拍子…という勝手な解釈で清盛の先駆性&平和主義を象徴した(つもり)。…だったのだが、そう言えば「ボレロ」も3拍子。平安時代の物語にボレロのリズムを合わせた黒澤明/早坂文雄「羅生門」の先駆性はそのあたりにもあったわけだ。

Bolero

ちなみに、3拍子が「円」を描く拍子…というのは理系の人はすぐ「3だから」と納得するのだが、文系の人は「どうして?」と不満げになるのが面白い。ウィンナ・ワルツの2拍目が少し早めに演奏される字余り感も「円周率は3.14だから(ぴったり3では割り切れない)」と納得する人と、やっぱり「どうしてどうして?」という人が居て楽しい。

余談ながら、2拍子は2本足で前進し攻めて来る感じがするので好戦的、3拍子は回転するので平和的…という持論は、「3本足の生物ならワルツで攻めて来るんじゃない?」という思いもかけない指摘でもろくも論破されてしまった。なるほど。タコ型宇宙人なら8ビートで前進し攻めて来るわけか…。

2019年4月19日 (金)

取材@ジャパンアーツ

Ja419 金沢の音楽祭(風と緑の楽都音楽祭2019)で5月4日に左手のピアノ協奏曲「ケフェウスノート」(p:瀬川泰代さん)が演奏されることに絡み、「左手のピアノ」について北陸朝日放送の番組の取材を受ける。

左手のピアノと一口に言っても、実は色々なタイプがある。ひとつは、ラヴェルに左手のピアノ協奏曲を委嘱したヴィットゲンシュタインのように、戦争で片腕を失って左手のピアニストになった人。一方、舘野泉さんは、脳溢血により半身が麻痺したことから片手(左手)のピアニストとして活動を始めた人。また、ジストニアという神経系の障害で片手が上手く動かなくなったことから左手で活動してる人もいる。細かく云えば、それぞれ演奏の傾向も音楽性も違うわけだ。

ただ「片手でご不自由ですね」という同情に関して舘野さんは、「全然不自由じゃありません」と答えたあと、手が三本ある宇宙人から「あなたがたは手が二本しかなくて不自由ですね」と言われても「全然不自由じゃありません」と答えるでしょ?…と見事な回答を寄せている。タイプは違えども、心根が「強い」という点は共通しているのかも知れない。

2019年4月17日 (水)

春の光風会展

2019Magaia 母(道子)が毎年作品を出している「光風会展」の初日を見に行く。

作品は「磨崖(まがい)」(工芸/刺し織り)。岩壁に掘られた磨崖仏…の磨崖らしい。さすがに92歳で新作の制作は無理なので、旧作をリミックスしたもの。小さなパネル12枚を組み合わせて彫刻っぽい立体にしている。

六本木の新国立美術館で、4月17日(水)〜29日(月/祝)まで開催(23日は休館日)。

2019年4月15日 (月)

樹と緑と精霊

Garden気が向くとよく「森」を散策する。

実は、都内でも結構「ここが東京?」というような緑と水の場所は存在する。あまり人に知られたくないので大声では言えないけれど。

ただし、写真に撮ると森の中みたいに見えても、ほんの数メートル先はビルや道路だったりするのが玉に瑕。本当に緑と水に囲まれた地に住んでいる人には笑われそうな、箱庭のような世界だ。

それでも、時々「緑」と「水」に吸い寄せられるように箱庭に出かける。それは、生きる「気」を保つために(心の奥底にある昔々の記憶を辿って)精霊に会いに行く行為…のような気がしないでもない。

2019年4月12日 (金)

ロシアとソヴィエトの記憶

Arampeter FM「ブラボー!オーケストラ」4月分2本の収録にNHK503スタジオへ。今回はロシアとソヴィエトの音楽。

4月14日(日)放送分は、ロシア時代を代表する作曲家チャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」「弦楽セレナード」(第1楽章のみ)「序曲1812年」。広上淳一指揮東京フィル(2019年2月3日第79回休日の午後のコンサートより)

4月21日(日)放送分は、チャイコフスキー「スラヴ行進曲」のあと、ソヴィエト時代を代表する作曲家ハチャトリアンによるバレエ「スパルタクス」よりアダージョ、交響曲第3番〈交響詩曲〉。アンコールに「仮面舞踏会」のワルツ。プレトニョフ指揮東京フィル(2019年3月13日第918回サントリー定期より)

かつてはアメリカと並ぶ地球最大の国家として米ソ冷戦時代を作ったソヴィエト連邦(1917〜1991)だが、今では知らない若い人も多いのだそうだ。この国は、西欧で「現代音楽」の時代を迎えた20世紀初めに生まれたこともあり、「労働者階級の人民のための芸術娯楽としての音楽」いわゆる〈社会主義リアリズム〉を国是として掲げ、ショスタコヴィチやハチャトリアンと言った作曲家を(さまざまな葛藤や反駁に塗れながらも)国家規模で育成した。その「一般大衆に分かりやすい平明で民族的で明るい音楽」という理想は確かに間違ってはいないのだが、「(それを)政治家に言われたくない」というのが音楽家達の本音だったに違いないけれど。

ただ、「平明で民族的で分かりやすい音楽」の権化であるチャイコフスキーの曲というのも、考えてみればかなり「政治色」濃厚なものがある。例えば日本の作曲家が「大和民族行進曲」とか日本海海戦勝利を描いた「序曲1905年」などを書いたとして、世界のポピュラーコンサートで演奏できるとはとても思えない。(一方で「フィンランディア」や「我が祖国」など、治外法権的に許容されている作品もあるにはあるが、演奏される国を選ぶことは確かだ)。音楽で民族や政治に関わる…というのは一見理想的な姿に見えるけれど、竜の鱗(うろこ)に触れるような際どい行為だということは自覚すべきなのかも知れない。

2019年4月 9日 (火)

人生短し 襷に長し

Flowerf甥の一周忌で藤沢へ。

25年前に亡くなった妹と同じく
三十代という若さでの死。

人生は大体「短すぎる」か「長すぎる」もので、
「ちょうどいい」長さに恵まれることは難しい。

それにしても妹と甥は「短すぎる」。
そして私は……「長すぎる」(笑

2019年4月 8日 (月)

本の過去・本の未来

Bookひさしぶりにちょっと分厚い「紙の本」を読むことになり、今まで感じたことのないショックを感じてしまった。なんとも「読みにくい」のである(笑。

十代の頃から「本虫」と渾名されるほど本漬けだったので、本来なら「やはり本は〈紙〉でなければ」と主張すべき世代の筈なのだが、還暦を過ぎた現在では、本や楽譜は電子版をモニタやタブレットで読むのがデフォルト。すると、アナログの紙の本や楽譜の紙面が「平面」でなく「歪んで」いることがすごく気になるようになった。

もともと「一枚の平面」に印刷されたものを複数枚束ね・それをめくりながら読むのだから、本というのは視界の中では非ユークリッド幾何学的多面体(?)な形状。それを頭の中で「補正」して平らな二次元的平面として認識していたわけだ。しかし、デジタルに慣れてその「補正」が外れてみると、本来の「歪み」が歪んだまま見えるようになった…ということなのだろう。

さらに、分厚い本になるとページめくりと本の端を押さえるのに両手総動員になること、小さい字や画面を簡単に拡大したりできないこと、気になる項目についてリンクや検索が出来ないこと、照明の具合で(横を向いたり寝転がったりして)紙面が暗くなると読めなくなること、などなどが(今まで60年以上「普通に」やって来たことなのに)「不便」と感じるようになってしまった。

困ったこと…なのかも知れないが、個人的には(むかしから何度か書いているが)、右脳・左脳にプラスして電脳が加わった「3つの脳」体制になった感じがして、〈理系〉の男のコが夢想した「未来」に居る気がするのがちょっと嬉しい。(それ以外は、ちっとも嬉しい未来ではないけれど…)

2019年4月 4日 (木)

海を見に行く

Img_3317海を見に行く。

最近使っている〈iPhone + Watch +モバイルSUICA〉の組み合わせは最高の徘徊老人グッズで、行く先を決めずに電車に乗り、適当なところで降りて歩き、疲れたら目の前に来たバスに乗り、気が向いた処で降りる…を延々繰り返せる。

銀河鉄道の夜…の中に出て来る「何処でも勝手に歩ける通行券」とは、こういうモバイルSUICAみたいなものだったのかも…などと夢想しつつ、気が付いたら目の前に海が広がっていたわけなのだが…

しばし潮風に当たったあとは、結局またぐるりと回って(今度は帰り道をGoogle Mapで調べつつ)海の見えない元の街に舞い戻る。まだ帰巣本能はあるらしい。

2019年4月 1日 (月)

桜咲く道うららかに

Sakurareiwa 近所の秘密の花見ポイント満開。

エイプリルフールの代わりに新元号が発表になり、青空の下の桜が一段と眩しい。30年前平成に変わったとき(1月7日)は、昭和天皇の崩御があって暗い雰囲気から始まったので、今回の明るさは新しい時代を感じさせて清々しい。

いい時代になる事を心から祈りたい。

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