フォト

Home page

お知らせ

  • 音楽館
    作品視聴…映像付き
  • 楽譜出版《ASKS.orchestra》交響曲,協奏曲,室内楽などのスコアを電子版(PDF)で販売中。海外向け→**
    出版作品一覧→***NEW
  • 《図解クラシック音楽大事典》(学研)イラストとまんがでオーケストラや楽典から音楽史までを紹介する掟破りの入門書。旧〈音楽大事典〉の超大幅改訂復刻版。
    作曲は鳥のごとく》(春秋社)自らの作曲家生活を綴った独学の音楽史@2013年3月刊
    《調性で読み解くクラシック》(ヤマハ)調性および音楽の謎を楽理・楽器・科学・歴史から読み解く文庫版入門書。

リンク

« 海を見に行く | トップページ | 人生短し 襷に長し »

2019年4月 8日 (月)

本の過去・本の未来

Bookひさしぶりにちょっと分厚い「紙の本」を読むことになり、今まで感じたことのないショックを感じてしまった。なんとも「読みにくい」のである(笑。

十代の頃から「本虫」と渾名されるほど本漬けだったので、本来なら「やはり本は〈紙〉でなければ」と主張すべき世代の筈なのだが、還暦を過ぎた現在では、本や楽譜は電子版をモニタやタブレットで読むのがデフォルト。すると、アナログの紙の本や楽譜の紙面が「平面」でなく「歪んで」いることがすごく気になるようになった。

もともと「一枚の平面」に印刷されたものを複数枚束ね・それをめくりながら読むのだから、本というのは視界の中では非ユークリッド幾何学的多面体(?)な形状。それを頭の中で「補正」して平らな二次元的平面として認識していたわけだ。しかし、デジタルに慣れてその「補正」が外れてみると、本来の「歪み」が歪んだまま見えるようになった…ということなのだろう。

さらに、分厚い本になるとページめくりと本の端を押さえるのに両手総動員になること、小さい字や画面を簡単に拡大したりできないこと、気になる項目についてリンクや検索が出来ないこと、照明の具合で(横を向いたり寝転がったりして)紙面が暗くなると読めなくなること、などなどが(今まで60年以上「普通に」やって来たことなのに)「不便」と感じるようになってしまった。

困ったこと…なのかも知れないが、個人的には(むかしから何度か書いているが)、右脳・左脳にプラスして電脳が加わった「3つの脳」体制になった感じがして、〈理系〉の男のコが夢想した「未来」に居る気がするのがちょっと嬉しい。(それ以外は、ちっとも嬉しい未来ではないけれど…)

« 海を見に行く | トップページ | 人生短し 襷に長し »

#日記&雑感」カテゴリの記事