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2019年6月17日 (月)

ロックな古典?

TchaikowaltonFM「ブラボー!オーケストラ」7月分2本の収録にNHK 405スタジオへ。

7月7日(日)放送分は、チャイコフスキー「イタリア奇想曲」(2019年2月3日第79回休日の午後のコンサートから)、同「ヴァイオリン協奏曲」(vn:ユーチン・ツェン 2019年3月13日第918回サントリー定期シリーズから)プレトニョフ指揮東京フィル。

7月14日(日)放送分は、ウォルトンの戴冠式行進曲「王冠」、チャイコフスキー「交響曲第4番ヘ短調」。バッティストーニ指揮東京フィル(2019年4月18日第920回サントリー定期より)

ちょっと珍しいウォルトンの戴冠式行進曲「王冠」は1937年に前の国王ジョージ6世(現在のエリザベス女王のお父上)の戴冠式の時に作曲された曲。日本でもこの5月に新しい天皇が即位して「令和」の時代となり、10月に(戴冠式に当たる)即位礼正殿の儀が行われるので、それにちなんだ一曲。

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲と交響曲第4番は…作曲を志した高校生の頃、それこそ舐めるようにスコアを読んだ懐かしい曲。彼の音楽は当初なぜか初演で失敗したり悪口を言われたりすることが多かったようだが、それはどこか「これでもか」というような過剰な(シャウトしたりコブシを付けたりする)表現が人の心を刺激したからなのだろう。BGMとして聞き流したり心地よく眠ってしまうことが出来ない。それを「煩わしい」と思うか「凄い」と思うか…、その点では当時の人々にとって彼の音楽は「ロック」だったわけだ。(とは言え、そのロックもいまやすっかり古典=クラシックになってしまったけれど…)

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