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2019年9月

2019年9月27日 (金)

アライグマ

Rascal_20190927201401以前から、夜中に二階に侵入してきて飼い猫のエサを食べ散らかしてゆく謎の生物が居る。ということで、部屋に小さな監視カメラを設置してみたら……

なんとアライグマだった。

東京にもまだ自然が…と感慨にふけるべきなのか、クマでなくて良かった…とホッとすべきなのか。

2019年9月23日 (月)

八幡宮祭礼

Festa近所の神社(代々木八幡宮)で毎年恒例の秋祭り。

小さいながら八百年ほどの歴史がある古い神社で、普段は木々が生い茂って常に薄暗く、縄文時代の復元遺跡があったり、小さな稲荷神社が付随していたり、謎の池があったりする…ちょっとした異世界。

子供の頃から入り浸っていた遊び場でもあり(本殿の神像は彫刻家である祖父:宮本重良が彫ったもので、復元古代住居は「ご先祖様が住んでいた」と聞かされていたのを「祖父が住んでいた」と思い込んでた(笑)なにより人が殆どいない処がお気に入りだった。

…のだが、最近はなぜか芸能人がらみ・ネコがらみ・パワースポットがらみで参拝する人が多くなり、正月三が日など延々何時間も並ばないと社殿に辿り着けない(という地元の氏子にとってはハタ迷惑な)盛況になってしまった。

しかし、まあ、人気がないよりはあるに越したことはない。最近は結構多くの人たちが法被を着て神輿をかつぐようにもなり、各町内会から自慢の神輿がわっしょいと集まってくるのを見ていると、不思議で心地よい違和感(?)に包まれる。祀られている神様も(時々、祭りの真っ最中に雨を降らせてご不満を漏らされることもあるが)その違和感を楽しまれているに違いない。

2019年9月19日 (木)

明日へのかたち展@京都

Photo_20190912091001 母(道子:93歳)がここ30年毎年作品を出品している〈明日へのかたち展〉初日の立ち会いに京都へ。

第30回記念/光風工芸◎京都文化博物館(三条高倉)5F会場にて9月19日(木)〜23日(月/祝)10:00〜18:00。入場無料。

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2019年9月14日 (土)

三人閑談@三田評論

Keio3三田評論2015年12月号に掲載された冨田勲/吉松隆/藤岡幸夫の三人閑談〈音楽家になるなら慶應に行こう〉→*** が三田評論 ON LINEで読めるようになった。

この三人ちょうど20/10年違いで、慶應義塾高校/大学の先輩後輩。鼎談は2015年10月9日に三田の慶應義塾大学で行われたが、冨田さんはその半年後(翌年5月5日)に他界。別れ際に「一緒に一杯飲みたいんだけど、体の具合があまりよくなくてね」と仰ってタクシーに乗って帰られたのが最後の思い出。あれからもう4年が経つ。

2019年9月13日 (金)

13日の金曜日

13_20190912100901

13…というのは西洋では忌み数だが、個人的には何となく「音楽的な数」という感じがする。

というのも、ドからドまでが(ドを含めて)13音(半音)だからだ。オクターヴは普通12音と数えるが、ドレミファソラシドという音階のオクターヴは(ドも含めて)「8音」8va(octavaの略)と数える。それなら半音の音階だって「13音」と数えてもいいわけだ。

ちなみに、2オクターヴは「8va」の倍だから「16va」になりそうだが、実際は15音なので「15ma(Quindicesimaの略)と書く。ただし、一瞬「は?」と思う人は多いと見えて「16ma(Sendicesimaの略)」を使うこともある。数学的に音の数は「15」が正しいが、「2オクターヴ=オクターヴの倍」なのだから、「8va x 2」でも理屈は合っている。しかも、イタリア語(楽語)の表記ではOctavaの語尾は「-va」だが、Quindicesimaだと語尾が「-ma」になる、などという面倒くさいおまけ付きなので、全て無視して「16va」と書いてしまう確信犯もいる。

・・・私も昔手書きの頃はそうしていたが、最近の楽譜ソフトでは、8va が 8va alta/オクターヴ高く、8vb が 8va bassa/オクターヴ低く(同じく15maだと2オクターヴ高く、15mbが2オクターヴ低く)という表記を採用していて、まあ、確かに合理的と言えば合理的だが、合理的すぎてあまり面白くない気もしないでもない。

2019年9月10日 (火)

暑い・・・

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2019年9月 5日 (木)

新世界を造った女性たち

Dvorakthurber FM「ブラボー!オーケストラ」2本の収録にNHK404スタジオへ。

9月29日(日)放送分は、ドヴォルザーク:交響曲第9番〈新世界から〉。チョン・ミョンフン指揮東京フィル(2019年7月18日の東京フィル第924回サントリー定期より)
10月6日(日)放送分は、同じ公演から、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(vn:クリステル・リーさん)。および小林研一郎さん指揮でスメタナ:交響詩〈モルダウ〉(2019年1月8日第12回平日の午後のコンサートより)

新世界交響曲は今までもさんざん放送したし解説してきたので、今回はちょっと目先を変えて、そもそもドヴォルザークをアメリカに招聘したお金持ちの女性ジャネット・メイヤーズ・サーバー(Jeanette Meyers Thurber 1850-1946)という人について調べてみた。

この女性、NY生まれでデンマーク系移民のヴァイオリニストの娘さん。パリ音楽院で音楽を学び、19歳の時に食料品販売の夫と結婚。商売が成功して結構な富豪になったことから、そのお金でアメリカのクラシック音楽普及に情熱を傾け、音楽祭やオーケストラの後援をし、さらにオペラカンパニーや音楽学校まで創設してしまう。そして、その新しく造ったナショナル音楽院に箔を付けるため、学長に誰か有名な大物音楽家を…と考えて文字通り「白羽の矢」が立ったのがドヴォルザーク。当時50歳でプラハの音楽院の教授をしていて英語も話せたので、まさに適材!ではあったのだが、当人はそんな遠いところに行くのはイヤ…と固辞。しかし、彼女は諦めず、プラハでの彼の給料の25倍!とも言われる破格の年棒を提示し、その金額に驚いた奥さんが旦那を説得。結果、アメリカ行きを決意したのだそうだ(ただし、ホームシックに駆られてわずか2年半で職を辞して帰国してしまうのだが)。

つまり(歴史に「もしも」は禁句ながら)、この女性の無謀な押しの一手と夫人の説得がなかったら、新世界交響曲もチェロ協奏曲も弦楽四重奏曲アメリカも生まれなかったわけで、新世界の生みの親はこの二人の女性と言っていいのかも知れない(のかも知れない)。

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