八幡宮祭礼
小さいながら八百年ほどの歴史がある古い神社で、普段は木々が生い茂って常に薄暗く、縄文時代の復元遺跡があったり、小さな稲荷神社が付随していたり、謎の池があったりする…ちょっとした異世界。
子供の頃から入り浸っていた遊び場でもあり(本殿の神像は彫刻家である祖父:宮本重良が彫ったもので、復元古代住居は「ご先祖様が住んでいた」と聞かされていたのを「祖父が住んでいた」と思い込んでた(笑)なにより人が殆どいない処がお気に入りだった。
…のだが、最近はなぜか芸能人がらみ・ネコがらみ・パワースポットがらみで参拝する人が多くなり、正月三が日など延々何時間も並ばないと社殿に辿り着けない(という地元の氏子にとってはハタ迷惑な)盛況になってしまった。
しかし、まあ、人気がないよりはあるに越したことはない。最近は結構多くの人たちが法被を着て神輿をかつぐようにもなり、各町内会から自慢の神輿がわっしょいと集まってくるのを見ていると、不思議で心地よい違和感(?)に包まれる。祀られている神様も(時々、祭りの真っ最中に雨を降らせてご不満を漏らされることもあるが)その違和感を楽しまれているに違いない。