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2020年1月

2020年1月31日 (金)

アフタヌーンティー

Afternoontea アフタヌーンティーなるものに行ってみた。

むかしイギリスのBBCで毎年録音セッションをやっていた頃、どんなにスケジュールがきつくても午後2時3時くらいになるとイギリスのスタッフは揃って「そろそろお茶の時間ということで」と休憩に入り、スコーン片手に紅茶を飲み始めることを思い出した。

日本人としては、仕事を全て終えた後ビールで「ぷはあ」という方がいいような気がしたのだが、大英帝国では昼前11時頃にもお茶(イレヴンシスティー)、午後3時にもお茶(アフタヌーンティー)、夕方にもお茶(ハイティー)。あまりに儀式化していたので「何か宗教上の理由なの?」と聞くと大笑いしていたが、そうか、あれは休むための方便だったのか…と最近思い至った。

2020年1月28日 (火)

微笑む巨匠たち

Foura人はやはり笑顔の方がいい。

というわけで、笑顔の印象が殆ど無い4人の巨匠たち(マーラー、シベリウス、バルトーク、ショスタコーヴィチ)に微笑んで貰った→

マーラーはもちろんAIエディタ加工の笑顔だが、あとの3人は、さて…

2020年1月27日 (月)

微笑むベートーヴェン

BeethovensmileFM「ブラボー!オーケストラ」2月分残り1本の収録にNHK605スタジオへ。

今回は2月16日(日)放送分で、スメタナ歌劇「売られた花嫁」序曲とベートーヴェン交響曲第5番「運命」。円光寺雅彦指揮東京フィル(2019年12月2日第3回渋谷の午後のコンサートより)

ベートーヴェンというと…子供の頃に音楽室で見てトラウマになる怖い顔の肖像画の代表格だが、最近人気のAI表情エディタ「Face App」というのを使うと一瞬にして笑顔になる(笑 →

こういう顔の肖像画が残っていたら、クラシック音楽を「固い」と感じる印象も随分変わっただろうと思うが、「(AI技術で無理やり笑わせるなんて)冒涜だ!」と激怒する方も居そうだ。むかし「運命」のフィナーレで舞台裏からブラス別働隊やドラムスが登場してどんちゃん騒ぎになる演出をさるオーケストラに提言した処、団員やスタッフは面白がってくれたのだが、指揮者が「(楽聖の書いた楽譜を改竄するような演奏をするなんて)冒涜だ!」と主張してボツになってしまったことがある。ロボットに「運命」を指揮をさせるコンサートをやった時も、会社のトップが「(神聖なる指揮を機械にやらせるなんて)冒涜だ!」と激怒して開発セクションが吹っ飛んでしまった。そこは面白がって笑って欲しい、と思ったのだが、冒涜マンの怒りの前では風前の灯火だった(笑

そう言えば(ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」(中世を舞台にしたミステリー小説)でも描かれていたが)、キリスト教(特にカトリック系)の世界では聖書にキリストが笑う描写が無いことから「笑い」は忌むべきことだと主張する人が居る。その延長線上なのか芸術界でも、普段は結構冗談を言って笑う人なのに写真を撮られるときだけ真面目くさった顔でポーズを取る人が少なくない。個人的には、「面白いこと」「笑えること」を否定するロジックが存在する…というのは、逆に面白いし笑える(?)と言えなくもないが、ベートーヴェンだって(肖像画を描かれているとき以外は)笑っていただろうし、ロックやロボットと共演する自分の曲をきっと楽しんでくれたはず(だと思うのだがどうだろうか)。

2020年1月23日 (木)

芸術と食の未来

Img_4535森美術館(六本木ヒルズ)「未来と芸術展」を見る。

未来の都市・未来のロボット・未来の芸術…と展示が並ぶが、どこか1950/60年代のSFっぽい感じがして逆に懐かしい気がするのが不思議だ。映像におけるCG技術は唯一想像を超えて「凄い!」というレベルに達しているが、想像力と現実とテクノロジーの間に浮遊する「未来」は流動的なのかも知れない。

そんな中でちょっと目を引いたのは、「食のデジタル化」というコーナー。マグロやイカやごはんの成分をデジタル化して3Dプリンターで出力するキューブ寿司という(寿司通は激怒しそうな)アイデアなのだが、これがなかなか面白い。

考えてみれば寿司というのも、色々な素材/味のネタを一口サイズの同じ形・同じ大きさに握るわけなので発想は同じと言えなくもない。そうか、寿司自体が素材のデジタル化だったのか…と、目から鱗(笑。デザインもなかなか可愛いし↑、これはちょっと食べてみたい。

ちなみに、音楽ではおそらく70年代のシンセやテクノが一番「未来っぽい」。もちろん色々な機材やシステムを駆使した「聞いた事のない未来的なサウンド」はこれからも生まれるだろうが、最初に聴いたシンセのピコピコサウンドの衝撃を超える「未来」はないような気がする(のだがどうだろうか)。

2020年1月20日 (月)

四季と千夜一夜

VivaldikorsakovFM「ブラボー!オーケストラ」2月分2本の収録にNHK502スタジオへ。

・2月2日(日)放送分は、ヴィヴァルディの「四季」(独奏vn:木嶋真優さん)。バッティストーニ指揮東京フィル(2019年9月13日第925回サントリー定期より)
・2月9日(日)放送分は、R=コルサコフの交響組曲「シェエラザード」。大友直人指揮東京フィル(2019年5月18日第68回響の森クラシックシリーズより)

2020年1月12日 (日)

ちょこっと京都に

Chokyoto 昨年末(12/29)にテレビ大阪で放送された「ちょこっと京都に住んでみた」が面白くて、TVerで配信されていたのを年末年始に7~8回ほど繰り返し見てしまう。

NHKの「京都人の密かな愉しみ」シリーズに似た京都紹介番組だが、こちらは庶民視点で下町風情の京都の暮らしを疑似体験するお話。京都の町屋に住む老叔父(近藤正臣)の処へ東京の姪(木村文乃)が転がり込んできて、ほんの数日の間、買い物やお使いに京都の町を自転車で回り、また再び帰って行くだけの物語である。

北野商店街(北野天満宮の南)近くの町屋に住んでいるという設定で、買い物に行くのも近所のごく普通の魚屋・豆腐屋・七味唐辛子屋・和菓子屋・天ぷら屋・喫茶店・古本屋・立ち飲み屋など。大昔の平安京時代の京都の中心…千本通りの近くでいい雰囲気の地域ながら、観光ガイドに登場するような有名どころや高級店&オシャレなお店はまったく出て来ず、登場するのは二人の役者以外(おそらく)すべて現地の人たち…という徹底した庶民指向が潔い。

昔から、京都の普通の家に住んで・近くの店で豆腐とか油揚とか総菜を買って食べ・神社で汲んだ水で珈琲入れて・夜は木屋町で一杯…というような隠居生活をしてみたいと夢見ていた(ご先祖様は江戸後期170年ほど前の京都で数年間やったことがあるらしい)のだが、この話の大叔父(70歳くらいの設定か)はまさにドンピシャ。

根っからの自由人らしく「(美味しいとか寒いとか)当たり前のことをいちいち言わんでよろし」と「(色々持論は言うが、最後は…)知らんけど」が口癖で、独身・無職ながら、古い町屋に一人で住み、鯖寿司や鰻などちょっと値の張る物も時々食べ、欠けた杯に金継ぎをして愛用するくらいなので、お金に困っている風は全くない。実は作家か何かで印税生活なのかも知れない。

嗚呼、こういう爺になりたかった(笑。今度生まれ変わるときはそうしよう。

2020年1月10日 (金)

横浜散策

Img_4407天気が良かったので、遅い正月休み?に横浜を散策する。

渋谷から東急線/みなとみらい線直通の急行で元町中華街まで40分。ちょっと捻くれて新宿から湘南新宿ライン快速だと横浜まで30分(石川町まで出ても43分)。老人っぽくステッキ片手にぶらっと歩きに出るには丁度いい近さ/遠さだ。

元町をぶらぶら歩いてお気に入りのカフェで珈琲を飲み、水屋敷通りの坂を上がって誰も居ない元町公園のベンチで森林浴。外人墓地から港の見える丘公園を回って山下公園に降りてくると、ちょうど横浜港半周60分のクルーズ船が出るところだったので、ぶらっと乗り込む。お客も少なく快適至極だが、こんな数名の客で船一隻を動かして経営は大丈夫なんだろうか?と余計な心配をしてしまう(笑。1月のわりにぽかぽか陽気だったので船のデッキで潮風に当たりつつ港を眺める(…とさすがにちょっと寒い)。

暗くなって中華街をぶらつく。家族や親戚では何度も行ったことがあるが、グループ食(最低でも二人)が基本なので、さすがにお一人様だと飲茶か麺類くらいしか食べられず(お気に入りのカウンター席も無く)ちょっと不便。大通りから香港路を曲がったところの小さなお店で、早い時間なので一人用に半分サイズにしますよ…と言われ、老酒を舐めつつ軽く食事。

Img_4493ほろ酔い気分で東門(朝陽門)を出た処にアストンマーチンのショールームを見つける。昨年3月にオープンしたばかりなのだそうだ。むかしDB5に憧れたことを思い出し遠い目になる。いや、買う予定は全くないのだが。

そのあと近くのホテル・ニューグランドのバーで(ジェームス・ボンドを思い出して)ドライマティーニを一杯。ベルモットの代わりにシェリー酒を使うのがこのホテル伝統の味なのだそうだ。

2020年1月 6日 (月)

違う世界の過去と現在

202027_20200106165101妹の命日に墓参り。早いものでもう二十七回忌。

お墓の前で手を合わせていると、26年前に死んだのは私の方で、年取った妹が孫を連れて「お兄ちゃん、作曲家になるなんて言ってたのよ〜」などと花を手向けながら笑っている…そんな世界もあるような気がしてくる。

それでもよかったのだけれど…。

2020年1月 4日 (土)

寝正月

Photo_20200104162301 歳を取るとだんだん新年の感覚が薄れて行く。

年賀状は書かなくなり、第九もニーベルングの指輪も聴かなくなり、紅白歌合戦も行く年来る年も見なくなり、あけましておめでとう…などという言葉はとんと耳にしなくなり、初詣にも行かなくなり、お年玉を貰う相手もあげる相手もいなくなり、ニューイヤーコンサートも見なくなり、おせち料理も食べなくなった。

せいぜいお酒を飲んで、鍋をつついて、iPadで映画見て、不貞寝するくらい…と思ったら北斎漫画↑にそんな絵があったような気が…(笑

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