芸術と食の未来
未来の都市・未来のロボット・未来の芸術…と展示が並ぶが、どこか1950/60年代のSFっぽい感じがして逆に懐かしい気がするのが不思議だ。映像におけるCG技術は唯一想像を超えて「凄い!」というレベルに達しているが、想像力と現実とテクノロジーの間に浮遊する「未来」は流動的なのかも知れない。
そんな中でちょっと目を引いたのは、「食のデジタル化」というコーナー。マグロやイカやごはんの成分をデジタル化して3Dプリンターで出力するキューブ寿司という(寿司通は激怒しそうな)アイデアなのだが、これがなかなか面白い。
考えてみれば寿司というのも、色々な素材/味のネタを一口サイズの同じ形・同じ大きさに握るわけなので発想は同じと言えなくもない。そうか、寿司自体が素材のデジタル化だったのか…と、目から鱗(笑。デザインもなかなか可愛いし↑、これはちょっと食べてみたい。
ちなみに、音楽ではおそらく70年代のシンセやテクノが一番「未来っぽい」。もちろん色々な機材やシステムを駆使した「聞いた事のない未来的なサウンド」はこれからも生まれるだろうが、最初に聴いたシンセのピコピコサウンドの衝撃を超える「未来」はないような気がする(のだがどうだろうか)。
« 四季と千夜一夜 | トップページ | 微笑むベートーヴェン »
「#日記&雑感」カテゴリの記事
- 〈鳥〉展@国立科学博物館(2024.11.28)
- 本日〈全国黒猫の日〉(2024.10.27)
- 熱帯日本(2024.08.01)
- 西村朗氏お別れ会(2024.07.09)
- 夜の訪問者(2024.07.04)